自宅の階段でコーヒーをこぼした。

貼ってあった階段の滑り止めも濡れた。

あぁ〜やっちゃったと思いながら、

4段分滑り止めを剥がした。

「子供が小さかったから付けたけど、

      もう必要ないかな?」

「手すりも付けてるし、

   要らないかもな〜。」と思った。


そう思いつつも、一応洗って干しておいた。

使うかも?と念の為。


その夜友人から電話があった。

M子についての事だった。


M子は40過ぎてから鍛えはじめ、

大会なんかでも優勝しちゃう美ボディを

手に入れ、華々しい世界で活躍していた。


そんなM子と連絡が取れなくなったのは

半年前。

そんなM子の現況が分かった。

「自宅の階段から転倒し脊髄損傷」

そのため、肩から下が動かない状態。


自宅の階段の滑り止め必要かなぁと

思っていた矢先の知らせ。


気がついたらM子のことばかり考えている。

M子は晩御飯を食べながら、

「私の美尻は負けてない!」と、

力説してきた。

尻一つで審査員に文句を言うなんて、

アンタも変わったなぁと、笑い合った。

別れ際に大会頑張ってね〜と、言ったら

握手を求めてきた。

知り合って30年近く、謎の初握手。

何これ?って笑って別れたのが最後。


水の週で起こる出来事は、

深い内なる目覚めへと向かわせるもの。

全てが癒しの過程らしい。


わたしがどんよりしていても

何も変わらない。

難しいけど。

彼女が状況を受け入れるまで待つしかない。

彼女の魂が癒されるまで待つしかない。


彼女の回復を祈りつつ。

わたしはわたしの仕事をしよう。


水の週は感情の浄化

なかなか難しいな。