定年退職して、早いものでもう6か月である。定年前との生活や感じ方の違いで、最近最も強く感じるのは、やはり「孤独感」である。

 

定年前の会社員生活での同僚、部下たちとは、ごく当たり前のように同じ価値観を共有していて、いちいちそれを言葉にしなくても、同じ価値観を持つ者同士ということで、ごく自然に接したり会話をすることができた。

 

今では、フルで働いてはいるものの、私はただのアルバイトだし、同じ職場の人たちも、同じ今の職場での私を、自分たちと同じ価値観を持つものとは見做していないはずだ。それは別にかまわないし、私も無理に受け入れてもらおうなどとは思っていないので、その点は頓着していない。別に、それほど長く今の職場で働く気はさらさらないし、別に正社員になりたいとも思っていないからだ。

 

だが、自分の身近に同じ価値観を持つものがおらず、そうした人たちとの接点がないのは少々辛いものだ。それが、「孤独感」につながっているのは間違いがない。

そうした心境が、定年後半年たった、私の今の正直な気持ちである。