2006/11/13
こんなもんだな。
特に良かったってわけでもないし
悪かったわけでもない。
順当な内容であり結果だった。
前日からの悪天候が続いていた博多の森球技場。
普段から空港が近いので轟音が響いているのだが
この日は暴風雨に雷まで加わって
何とも落ち着かない雰囲気だ。
しかし、両チームにとっては重要な試合。
屋根の無いゴール裏には広島からバスツアーで
駆けつけたサポーターがびっしり。
バックスタンドには老若男女問わず、アビスパの応援にきた
人々で埋まっていた。
広島サポにいたっては、試合前だというのに
暴風雨をのもともせず、大きな声で
ずっとコールをし続けるという気合の入りよう。
私は、というと普通に起き、いつもどおりギリギリに行動し
何の緊張感もなくてくてく空港から歩いてきた。
このチームはもう大丈夫と思ってたから。
だけど、そんな光景を見ると不安になるんですけど(笑)。
さて、そんな複雑な心境の私の周りにも人が座り
飛行機の音と雷と両チームの太鼓の轟音に包まれ
試合は始まった。
開始直後のボールキープはやや広島。
しかしキープはしていても、DFかMFで
ボールを横に回すだけで攻め込むことができない。
アビスパがマンマークで守っているので
ボールの出しどころがないのだ。
広島の得点パターンは殆どがカウンターといった
人やボールが動いている時なので
こうもベタ引きされると、FWに高さのないチームなだけに
膠着状態となってしまう。
6分、業を煮やした戸田が大きく前線にパスを出す。
それを佐藤寿人が食らい付き福岡のDFを
追いかけ奪ったボールでクロスをいれる、が
ウェズレイに合わず。
これを機に試合が動き出す。
7分、福岡のアレックスが右サイドに入り込み、
サイドチェンジのパス。
左サイドで2、3回パスを回し、一旦下げたところで
ミドルシュート、しかしバーの上。
8分、お返しと言わんばかりに、ハンジェがミドルを放つ。
が、GK正面。
しかし、すぐさま左に上がられ、右サイドへ。
待ち構えていたアレックスがミドルシュート、も下田正面。
10分左からハンジェを経由しフリーの駒野へ。
寄ってきたDF2人を競り合いながらドリブルで切り込み
クロスを入れるも、DFにカットされる。
この辺から一気に動いたのでお互い疲れたのか
再びアビスパが引き、出しどころに迷う広島、という
構図になる。
そして再び広島が動く。
14分、まったりとした空気が漂う一瞬のスキをついて
パスがでる。
そのパスをウェズレイ、スルー。
背後にいた佐藤寿人がボールを受け、すぐさま
ウェズレイへ。
ウェズレイ、そのままドリブルで切り込み、クロス、も
DFクリア、CKになる。
やる気マンマンのウェズレイが、キッカー。
思いっきり蹴るのかと思いきや、ショートコーナーで
中央のタイミングをずらし、緩いクロスを上げる。
しかしボールはそのままゴールへ。
思ってもいないタイミングで先制点が決まった。0-1
焦るアビスパ、そのスキを突くかのように
17分タテにでたボールに佐藤寿人が左サイドで飛びつく。
アビスパのDFは追いつけなかったのでほぼフリーで
クロスを上げる。
GKの頭上を抜け、もちろん走りこんできていたウェズレイが
体勢を崩しながらもヘディングシュート。
なんとかはじこうを手を伸ばしていたGK、追いつけずゴール。
0-2、たった2分で2得点。
私の近くに座っていたお兄さんは、FWの質が違いすぎる、と
言っていたがそうではない。
あそこにパスを出すことも、クロスをいれることも
お互い確信していることだもの。
はっきりと自分達の形というのを心得ていて
選手全員で体現しているだけ。
もちろん、佐藤寿人のスピードやウェズレイの巧さあっての
得点ではあるけれど、それを引き出し活かしているのは
戸田であったり、駒野だったり、青山だったりする。
特定の選手だけが凄いわけじゃない。
20分、気持ちを切り替えてきたか、アビスパはアレックスを
起点とし右サイドから攻めてくる。
そんなに守備が強いわけではない広島は
駒野、青山、森崎カズ、ハンジェで囲みなんとか凌ぐ。
22分、それでも尚、アビスパは右から攻めてくる。
右からサイドチェンジで左へ。
落としたところに選手が飛び込んできたがミートせず。
広島もここで流れを変えてしまうわけにはいかないので
必死に抵抗する。
そのためお互いボールを取ったり、取られたり、
その度に攻守が入れ替わるという早い展開が続く。
26分なんか、左から中央へパスが通りシュートを打たれる。
GK下田が難なくキャッチしたかと思ったら、こぼしたので
再び寄ってこられたが、次はちゃんとキャッチ。
GKかと安心してたら、キックがミートしなかったのか
まだ選手の残っているPA前にボールが落ち
またもやピンチかと焦っていると、森崎カズがすかさず
ボールをキープしクリア。
するとそのボールの先にいたハンジェから駒野へ
パスが繋がりチャンスなりかけるがアビスパDFに潰される、
とうい感じで細かい波が何度も行ったり来たりという状況だ。
30分過ぎるころには雨脚も強くなってきた。
向かい風もあり広島にとって厳しい時間帯だ。
この状況を考慮してかアビスパはミドルを頻繁に打ってくる。
CKもアビスパが取ってき出した。
が、なんとかクリアする状況が続く。
37分、ようやく攻撃態勢になってきた。
スローインから森崎コウジ→ハンジェ→駒野と繋がる。
しかし駒野がファウルを受ける。
38分、服部から中央へクロスもオフサイド。
41分、スローインから佐藤寿人がミドルもGKキャッチ。
45分、佐藤寿人とのワン・ツーで駒野が抜け出す、が
ファウルを受けチャンスにならず。
やや慌しく前半終了。
後半も前半同様ボールは行ったり来たりの
状況が続く。
5分にハンジェのインターセプトから佐藤寿人→服部がクロス、
中央のウェズレイに合わないが後ろから走りこんでいたハンジェが
ボレーシュート、もバーの上。
10分にタテに抜けた青山が中央にドロブルで切り込み
横に来ていた駒野ヘパス、がアビスパDFカット。
と、良いシーンは作ってはいた。
しかし、そんな余裕はないアビスパは早速手を打ってくる。
FW飯尾を下げ、ホベルトを投入。
この辺りから若干アビスパの流れになってくる。
広島のファウルなどを誘いFKを取ってくるようになってきた。
この流れを後押しするかのように17分、アビスパは久藤を下げ
城後を投入。
ボールが繋がりだし、左右からクロスが入れられるようになってきた。
広島はファウルを取られるせいか、なかなか波に乗れないでいる。
21分にはアレックスが左から飛び込みシュートを放つ
(しかし、バーの上)。
さすがに、この流れはマズイと感じたのだろう
25分、広島はハンジェを下げ中里を入れ中盤の運動量を上げる。
しかし、後の無いアビスパはボールポゼッションを取ったまま
簡単には流れを変えさせない。
28分、右サイドが次々と抜かれ、左にパスが通り
下田が一対一となる危険なシーンまで出てきた。
(しかし、角度が無かったのでシュートは逆サイドに抜ける)
さらにアビスパは柳楽を下げ藪田を入れ仕掛けてくる。
30分、そんな中でもCKではこぼれ球を積極的に
青山がミドルを打ったり(が、ボールは惜しくもバーに当たる)
33分、青山がパスカットしてこぼれてきたボールを
ウェズレイがヒールで叩きつけ佐藤寿人へ出し
DFを競り合いながら佐藤寿人がクロスを入れたり
(しかし、GKキャッチ)
34分にも再び抜け出た佐藤寿人が左からクロスを入れたり
(またもGKキャッチ)、とチャンスを作っていた。
だがこのまま攻めるのは得策ではないと監督は思ったのだろうか
37分、攻撃の要である佐藤寿人を下げ、DFのダハツを入れる。
今まで見たことの無い交代だ。
ダハツは中盤の本当に底にいる感じだがDFラインには
辛うじて入っていない、という微妙は位置取りをしていた。
ここまで何度も入れられてきたクロスに戸田一人で
跳ね返していたから、その補助的役割なのだろうか?
選手たちもやや混乱しているようで、戸田がしきりに
ダハツと確認をしている。
これで完全に広島は引いた状態になり
福岡はなんとかこれをこじ開けようと、攻め続ける構図が
出来上がった。
時間稼ぎに45分にはウェズレイをさげ上野を入れたぐらいで
そのまま一方的に攻められるまま試合終了。
0-2、で降格圏から一歩離れることができた。
恐らくこれで残留はほぼ決定とみていいと思う。
だけど結果をみればリーグ全体では下位だ。
来年はどこまで上位に食い込むか。
駒野、佐藤寿人、といった代表組もいるし
柏木、青山、前田俊介、という将来有望な若手もいるのに
この順位はあまりに不甲斐ない。
来年に向けたチーム作りを今度の試合では
見せて欲しい。
さて、U-20は惜しくもアジアユース準優勝で終わってしまった。
何となく最後はGKの質の違いがでてしまった感があるけど
今までの選手ができなかった結果を残したんだから
大したもんだ。
来年のワールドユースでは世界と戦ってもう一回り成長してきてくれ。
つうか、コーチに森保がいたってのが驚いた。
サンフレのコーチ陣にいるのは知ってたけど・・・。
あれって指導者の資格なくても大丈夫なのかな?
まぁ、ファンとしては見れるのは嬉しいけど。