2006/11/01
 
 
ここで勝つのに
何故セレッソに負けた?
 
 
この日は何故か観客が多く、珍しいことに
私の周りにも人が座っていた。
試合開始前のファンファーレといい
どうやら、この試合は大事な試合と位置づけ
チームが広告活動を行っていたらしい。
 
私はというとそこまで切羽詰っていなかったので
比較的のんびりした心情で試合をみていた。
 
試合も私のそんな心境を反映してか
穏やかな展開が続く。
5分くらいまではお互いに仕掛けたり守ったりの展開。
このジャブの応酬の中ですでに判断の鈍さを伺わせる青山に
若干の不安を覚えたりもしたが(笑)。
 
先に流れを作り出したのはマリノス。
キレイなパスワークで広島陣内に入り込んでいた。
6分、久保とのワン・ツーからマルケスが抜け出し
ペナルティーエリア内に入り込みクロス。
中央に入り込んでいた久保がインサイドでシュートを打つが
GK下田が足でブロックという好セーブ。
のちに下田はこのセーブは試合を決定づけたほど大きかったと語る。
 
しかし、マリノスの攻撃は続く。
8分、マリノスの田中隼は服部と競り合いながら
ドリブルで上がってくる。
なんとか揺さぶりをかけ服部を振り切りクロス。
中央で久保が待ち構えシュート体勢に入るが
DFがチェックに入りなんとかクリアする。
9分、ドゥドラからタテに出たパスにマルケスが追いつきクロス。
山瀬功治が飛び込むもポスト横。
この流れを見てマリノスサポの声援が一層大きくなる。
 
が、サッカーというスポーツの怖さ・不思議さを
目の当たりにすることになる。
今までロクすっぽまともなチャンスすら作れていなかった広島。
PA前3mからFKをもらう。
キッカーはウェズレイ。
彼お得意のオーバーアクションで直接狙うアピールをしている。
(が、過去こういうことをしてる時はもう一人のキッカーが
蹴ることが殆どだった:笑)
珍しいことにウェズレイが本当に蹴った。
その軌道はキレイな放物線を描きDFの壁を超え
GKの手先をすり抜けゴール左端に突き刺さる。
1-0。
 
15分、田中隼とのワン・ツーで山瀬が抜け出ようとするも
パスに追いつかず。
今まで主導権を握っていたと思っていたので焦りがでたか
マリノスのキレイなショートパスが影を潜めていく。
変わりに大きなパスを出すようになっていく。
19分にはドゥドラからマルケスへ、そしてクtロスを入れるも
GK下田キャッチ。
 
逆に広島がジワジワとペースを握り出す。
22分、戸田のインターセプトから浩司→戸田→ウェズレイ、
右にサイドチェンジのパス、駒野がクロス。
中澤がはじき返す、そのこぼれ球を盛田がミドルシュート。
が、バー横。
24分、スローインから駒野がドリブルでマリノス陣内に持ち込むも
DFに潰される。
25分、青山、ミドルシュート、ポスト右横。
 
だがやられっぱなしのマリノスでもない。
27分、DFのドゥドラがドリブルで突進してくる。
何とか突破口を開くつもりだ。
しかし、ここは駒野がしっかりマークに付き
ドゥドラのクロスもはじきかえした。
久保は久保でFW上がりの盛田のチェックをしようと
狙っている。
盛田の足元が弱いことを知っているんだろう。
 
ここでお互い疲れが出たのかボールを取ったり取られたりと
小康状態が続く。
 
37分、それを打ち破るかのようにこぼれ球に対し
駒野が積極的なミドルシュートを放つ。
ボール支配率がややマリノス側になってきたことに
危険を感じたのか。
38分、服部・佐藤寿人のワン・ツーで服部が抜け出し
ペナルティーエリア深くでクロス。
ボールは中央まで飛ぶも誰も詰めておらずノーゴール。
40分、早いショートパスが冴える。
佐藤寿人→服部→浩司→青山→ハンジェがミドルシュート。
しかしボールはポスト右横。
41分、こぼれ球に抜け出た佐藤寿人がシュート、もポスト横。
42分、左からのクロスに佐藤寿人が上手く合わせシュート。
ボールはGKを抜くもそのまま逆サイドへ抜けていく。
 
マリノスも踏ん張る。
43分、タテパスに抜け出たマルケスがクロスを入れる、が
既にラインアウト。
 
再びお互い、攻めたり攻められたりをしているうちに前半終了。
 
 
さぁて、後半。
前半のFKでの得点は逆光という天候の利を生かして取った得点。
後半はサイドが変わるのでかえってピンチとなってしまう。
さらにマリノスは長身揃い。FK、CKなどには気をつけたい。
 
しかし、そんな私の心配はあっさりとかわされてしまう。
 
まずは広島が仕掛ける。
2分、服部が粘ってDFをまき、クロスを入れる。
マリノスDFがはじいた先にいたハンジェがシュート、
GKがはじく、さらに佐藤寿人が詰めるもポスト横。
マリノスも牙を剥いてくる。
6分、CK、高さを活かしボールを誰もいないところに落としてくる。
しかしGK下田、マリノスがボールに触る前に辛うじてキャッチ。
この一瞬のスキを広島は見逃さなかった。
タテにスルーパスが出る、もちろん読んでいたウェズレイ・佐藤寿人が
一気に上がる。
ボールを持つウェズレイはお得意のハッタリで(笑)
GK・DFを充分に引きつけて横パス。
当然そこにはお約束通り、佐藤寿人が待ちうけシュート。
見事なほどお約束のカウンターで2-0。
 
7分、マリノスが高さを活用し出す。
FKも何とか競ってファウルを誘い難を逃れる。
広島は余裕が出てきたのか、少しゆっくり目にパスを回し
10分にはウェズレイから戸田が上がってきて
ミドルシュートを打つシーンも見られる。
 
17分、ようやくマリノスが動き出す。
田中隼を下げ山瀬幸宏を入れる。
 
マリノスはサイド攻撃を起点とし高さで勝負を
サンフレはインターセプトからのカウンターで勝負している。
 
25分、ここで水沼監督は久保を諦め、大島投入。
 
しかしお互い大きく状況は変わらない。
 
29分、細かくDFラインでパスを回し、MFから大きくパスを回す。
右のハンジェから大きくサイドチェンジ。
ボールを受けた服部はそのままドリブルでペナルティーエリアへ
持ち込み低いクロス。
佐藤寿人はスルーしGKのタイミングをずらしたところに
背後に控えていたフリーのウェズレイが真っ直ぐにシュート。
試合をほぼ決定付ける、3-0。
 
その後広島はハンジェ・ウェズレイ・青山を下げ
高柳・上野・中里を投入する。
マリノスは上野を下げ狩野を入れるも大きな戦況に変化なく
試合終了。
 
この試合では完全に自分達の形というのを掌握して
そのシーンが来たら迷うことなく実行に移せていた。
心配していたDFも高さを何とか間合いを詰めることで
難をのがれていた。この分だと広島はもう心配ないと思う。
だが、前回のセレッソ戦のようにパニックになり
足を滑らせる可能性は否めない。
次は同じ降格争いにいるアビスパ福岡。
ここはギリギリの位置にいるだけに広島のいい所を潰してでも
徹底して勝ちを狙ってくるだろう。
自分達の形が出来なくても勝たなければいけない。
この山を乗り越えられるか、ここが正念場だ。
アウェーという逆境を是非跳ね返して、残留を決めて欲しい。