しかし見てて思ったのだが、森崎浩司の異質さに驚かされる。
選手同士でパスを回していても、彼がボールを触った瞬間独特の間合いが生まれ
なんとも絶妙な力加減で不思議な線を描くパスが出てくる。
このパスは丁度どの選手も足がだせないような微妙な位置を飛び
ピシャリと受け手の懐に入っていくのだ。
FKにしてもそうだ。ある程度どの選手もボールの軌道が読めるのに
この選手のは読めそうで微妙に違う軌道だったりする。
この人のFKがよくゴールに直接はいるのは単なる偶然じゃないのだろう。
しかしこの日はイマイチだったようだ。
後半はアビスパはボールに絡めない田中を下げ、薮田を投入。
福岡はボールを大きくまわしたり細かく繋いだりと揺さぶりながら
広島陣内に入ってくる。
その隙を2分、上野が潰されながら出したパスを森崎浩司が拾いタテへ出す、
そこを抜け出しそうになった佐藤寿人が倒されFKを得たり
そのクリアからCKも得たり(結局クリアされてしまった)
12分には盛田のチェックから取ったボールを森崎浩司がクロスを入れ
それを上野が落とした所に佐藤寿人が飛び込む(が、GKがはじく)など
攻めたり攻められたりが再び続いていた。
しかし、福岡は攻撃の手を強めてくる。
15分にはFKを得て壁がはじいたボールを拾いクロスを入れシュートを打つ。
(バーに当たり外にでる)
16分、宮崎に低くて強いクロスを簡単に入れられる(下田キャッチ)。
守備にも気合が入っている。
18分、広島がタテに出したボールを佐藤寿人と福岡DF2人で競るが
金古がダイビングヘッドで飛び込みクリアする。
目に見えて福岡が勝負を賭けてきている。
殆どの選手が広島陣内に入り、波状攻撃態勢になってきた。
広島は引いているのが精一杯、なんとかクリアする状況が続く。
いつ入ってもおかしくない雰囲気だ。
27分には森崎浩司を下げ、高柳を入れとにかく点を入れさせないようにする。
31分、福岡が調子のいい吉村を何故か下げDFの川島(元・広島)を入れる。
高さで勝負、というところか?
しかし動き回る選手が一人減ったことで隙が出来たのだろうか
32分、ベットが右にいた駒野へパス、そのままドリブルで駆け上がりクロスを入れるが
高柳、上野、追いつかず。
35分、上野と服部のワン・ツーで服部が抜け出しクロスを入れる(しかしDFに当たる)
など若干攻撃態勢に入れるようになった。
しかし、福岡は攻撃の勢いを止める様子はない。
36分FK、ゴール隅の良いコースに飛ばす(しかしGK下田が片手ではじく)。
37分、繋いで、繋いで、古賀シュート(も、GK正面)。
益々、危険なシーンが増えてくる。このままではマズイ。
それは40分に転がりこんできた。
スローインから高柳がドリブルでPA内に入り込もうとした所ファウルを受け
FKとなる。
PA前1m、中央。キッカーは森崎浩司がいないのでベットと駒野が2人立っている。
ベットが勢いよく走り込む、が華麗にスルー(笑)。
直後、駒野が思い切り良く蹴り込んだ
地の這うような低く勢いのある真直ぐなシュートがゴールネットに刺さる。
あとで映像でみたら、ベットが囮になり壁をバラつかせ、佐藤寿人が通り道を
作っていたようだった。
さぁ、あとは守るだけだ。
やることは決まった。
慌てる福岡選手を煽るように、ファウルを誘い、時間をかけてリスタートする。
そんなに強いDFじゃない、だから時間をとにかくかけているのだろう。
ロスタイムは4分。
監督はベットを下げ、八田を入れ、時間稼ぎと守備固めをする。
攻め込まれないよう前線へ大きく蹴り出し、福岡陣内でボールをキープする。
主審が時計を見始めた。
そしてタイムアップ。
皆が待ち望んだ瞬間が来た。
ゴールの瞬間同様の歓声と拍手がスタジアムに響いていた。
とりあえず、この結果18チーム中15位までになった。
W杯中断前に少しだが浮けてよかった。
駒野や佐藤寿人を快く代表に送り出せるというものだ。
しかし、まだ安心は出来ない。
リーグの前半戦はまだ残っていてさらに順位の上のチームとの対戦が残っている。
敗れはしたものの、福岡のほうがいいサッカーをしていた。
彼らは残留できるようにも思える。
逆に広島は勝ちこそしたものの、薄氷を踏むような勝利であり
佐藤寿人が何度もFKをとってくれたり、駒野や服部がサイドを突かなければ
形になることは少なかった。(上野がキープできないってのがちとキツイ)
でも、望月さんお疲れ様でした、ありがとう。
フロントさん、しっかり新監督を連れてきてよ。
ところで、TBSさんよ。
広島の今日の布陣ってFW3-MF4-DF3で、結構前半も攻撃してたのに
「今日の広島は守備的布陣でしたから」
ってどうよ?