けいこちゃんは、
たかしと別れ話ができたかどうか、
探りを入れてきた。
私「今日は話できなかったわ。」
たかしと、
会った、会わなかったのワードは避けてみた。
小心者だ。わたし。
お昼の、
あの
割れたガラスの隙間からのぞいている顔が
頭をよぎる
けいこ「…実は、さっきまで、
わたしが、たかしさんと会ってたんです。」
お、これは、
気づいてない???
私「そうなんだ。」
それ以外は、何もいえない。
何かボロを出すかもと、
一言一言選んで…
怖すぎる!!
けいこ「どうするんですか?」
私「平日は会うの無理だろうし、
来週まで待つか、電話で言うかかなー。」
けいこ「電話でいいんじゃないですか?」
私「うーん、でも、
色々たかしの部屋に置いているし、
どっちにしろ、返してもらわないと。」
けいこ「そうなんですか…何置いてあるんですか?」
私「たいしたものはないけど、
本とか、DVDとか?」
けいこ「それは返してほしいですよね。」
私「けいこちゃんは…
何か貸してないの??」
けいこ「あげたものは、返してもらいました。」
私「行動早いね。」
けいこ「私のあげたものとか、
何食わぬ顔して持っていられると
むかつきませんか??」
私「ま、まぁ、そうだね。
わたしはあげたものは諦めるわ。
大したものあげたことないし。」
これ、
返してもらったってのは、
侵入して盗ったってこと???
自白してるの??