手紙がきた。

なんでもいいから、
たまには手紙ちょうだいよ・・・

最後に書いてあった。




鑑別所に入ってた時は、
週に2回は書いて送った。
母親の愛情不足だと思ってたから。




出てきてから本当にシャブから手をきれるのか。


毎日そんな心配をしながら生活することの不安。

あの狂った生活。

私はいまだに
携帯、家電の音を聞くと心臓がバクバクする。

あの時のコトが鮮明によみがえる。

今も思う。

誰も知らない所へ行きたい。

何も知らない人ばかりの所へ。

このまま目が覚めなければいいのに。

本当に思う。
最近、よく見かける光景。

体操服を着た小学生が、お母さんと一緒に歩いてる。

なぜか女の子じゃなくて、男の子。

楽しそうに、嬉しそうに走ってる。
その近くでお母さんは自転車にゆっくり乗ってたり、おしてたり。




そういえば
同じようなコトが。

私はよくお兄ちゃんと自転車で行動した。
私はペーパードライバーでもあったし、
なにより、ガソリン代がもったいなかった。

若かったし・・・
自転車は苦ではなかった。

私の目の前の光景が、
昔の私とお兄ちゃんに
リンクする。

忘れられない言葉がある。

笑ってるあーちゃんが好き。

あの子は私に言った。

なんで?
こんなにいつも怒ってるのに。

もっと、
優しくしてあげればよかった。
もっと、
抱きしめてあげればよかった。

もっと。
もっと。
もっと。





お兄ちゃん、
頑張ってやり直そぅ。
刑務所に行って、
一度手紙を書いただけ。
満月満月を送ってください。の返事もかかず、
ただ送るのみ。

たまーに送ってくる近況報告にも返事は書かず。
でも、

そっちはどぅ?
一度手紙をください。

の、返事に、

振り回した後処理のコト、
いろんなグチ、
怒りを全て書いて送った。
全て怒り!
優しい言葉なんてナシ!

しかも最後に、
これがあなたの知りたい、コッチの状況です。
どぅおもいますか?

って、書いた。

顔をみてないから出来るんやなぁ~





お兄ちゃんが出てきた。スゴイ雨が降ってた。

私はお兄ちゃんと、
連れのヤツに、

この子のコト思うんやったら、
おかしいコトあったらスグに報告して!

いや、すぐにわかるし。

お金の使い方がおかしかっても、
すぐに警察に言うからな!

警察に売った!って、おもってくれても結構やわ!

って言ってた。

現実ぽくて、

目が覚めて、

ため息ついた・・・