上体を起こすことから始まったリハビリ

起きている時間を長くしたり

姿勢をよくしたり・・・

ベットでのリハビリの次は

車椅子に移ります。

 

手助けされて恐る恐る・・・

無事に座るとシートベルトと呼ばれるひもで

体と車椅子を縛ります。

姿勢を崩すのを防ぎます

 

車椅子をそっと押して病室の外に出ます。

廊下からナースステイションへ

人やものや光に溢れていました。

世界が広くなった喜びよりも

怖い気持ちが強くめまいがしてベットに戻りたいと思った。

 

慣れてくるとそのままリハビリ室へ行く。

手や足を曲げたり伸ばしたり体操したり

どこまで動くかコントロールできるか

ひつひとつ確認するように・・・毎日すこしづつ

やがて足を床について立ったり座ったり伝い歩きしたり・・

 

ある日膝の曲げ伸ばしをしてるとき

唐突に右脚の存在を感じました。

それまでとは全然違うここに脚があるという感じ

左よりずっと弱くて、・・・点線で囲んだような・・

あ、透明人間みたいな感じ

見えないけどいるを漫画で描いたのに似てる

興奮する私に 苦笑するPTさん

『感覚が少しづつ戻っているのかもね』

 

リハビリが終わると結構疲れるので

早くベッドに戻りたいのですが

起きてる 時間を延ばすため

ナースステイションに連れていかれ

『笙子さん、あと2時間おきてましょうね』

慣れないうちはめまいがして大変でした。

でも少しづつできるようになっていきました