2016年3月28日(月)

 

やるべきことをあらかた終えてお風呂に向かった。

夫と息子はリビングでテレビを見ていた。

明日は仕事、ランチの約束もある。

 

あれ?へんな感じ・・・。

並行感が狂ってる・・・のかな

普通じゃないぞ

お風呂に入っている場合じゃない

服を着なくちゃ助けも呼べない

 

2階へふらつきながら手すりを使って上り

膝をついて無理に着替えた。

階下の息子に飲み物を持ってきてと頼んだ

そのときは、水分を取ればきっと大丈夫と思っていた

 

ひと口飲んだら右手でペットボトルを持てなくて・・

左手に渡した途端にだらんと ・・・

ドアに寄りかかりそのままズルズル右に傾く

 

息子が夫を呼んだ

夫は私の顔をみてすぐ救急車を呼ぶように息子に指示した

怖い いや と夫にしがみついた と思う

息子のおびえた顔が見えた気がする

 

ああ 息子が聞く最後かもしれない母の言葉が

怖いやイヤではいけない・・・ごめんね

こんなことになって・・・ごめんね

ごめんね ごめんね ごめんね

 

2階の床に寝かされているのに床の感覚がなくて

宙に浮いてるように感じる。

救急隊員に答えている夫にそれは違うという声が届かない

見えている救急隊員の靴が急に遠く小さくなる

運ばれていくときも走っているときも病院に着いた時も

私はずっとごめんねと言ってたように思う

病院でCT検査機の赤い光をみて

もう寝ていいの・・?

と言った気がする