『等 伯』 | 秘密基地ベーリン

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2015年10月からのベーリンでの生活も8年目に入りました。健康第一、ベーリン方丈庵の日々を綴ります。

 (少し前のことになりますが)

 

 熊本パタヤ会のTa氏がLINEに京都旅行の写真をUPして、ある一枚のコメントが「等伯ゆかりの本法寺」。

 等伯?、京都大好きな家内に聞くと、“長谷川等伯でしょう”と即答され、悔しいので、楽天ポイントを使って『等 伯』安部龍太郎/文春文庫を購入(購入8月14日。タイに持ち帰り読みました)。

 ※上巻表紙は、国宝『松林図屏風』東京国立博物館蔵(部分)

 

 家内に見せると、昔、菊陽町図書館から借りて既に読んだとのこと _| ̄|○

 

 知りませんでした、2012年第148回直木賞受賞作!

 戦国桃山時代、城・寺院などの絵画(襖絵、天井画)を狩野派が独占していた中で、能登七尾の絵仏師・長谷川信春は京都に出て日本一の絵師になる夢を抱きます。 養父母の死、妻の死、息子の死と次々に悲劇が襲う中で、利休や秀吉の知遇を受け名品を次々に残しながら成長していきます。

 糟糠の妻を、故郷七尾に連れ帰ろうとして途中で亡くすシーンでは涙が止まりませんでした。

 

 代表作をさらに見たくて、『もっと知りたい長谷川等伯 生涯と作品』を期限がせまった楽天ポイントで購入(タイ滞在中の10月30日に注文)。

 

■薄 墨

 亡くなった谷村新司さんの「北陸ロマン」の歌詞に、”薄墨の海の詩 聴こえる あの街へ 行きたい”というのがありますが、『松林図屏風』を見てこの曲が浮かびました。

 

『本所しぐれ町物語』藤沢周平/新潮文庫

 

 本所しぐれ町という江戸の小さな町に住む人々に起きる物語。 浮気してドジを踏む若旦那にクスっと笑ったり、死んだ酒飲みオヤジの借金を身売りして返そうする健気な少女に思わずガンバレと応援したくなります。 藤沢周平さんの作品にハズレはありません。 

 

 二つの作品とも、読後には心温まるものが残りました。 お勧め! (=^・^=)

 

※広告が掲載されていますが、内容とは無関係です。 

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