【必見】 メイ英国首相辞任会見ビデオ | 秘密基地ベーリン

秘密基地ベーリン

2015年10月からのベーリンでの生活も8年目に入りました。健康第一、ベーリン方丈庵の日々を綴ります。

BBCニュース(JAPAN)提供

 https://www.bbc.com/japanese/48394717

 

上記アドレスで、首相官邸前(ダウニング街10番地)でのメイ首相の辞任会見ビデオ(日本語訳付き)が見れます。ぜひ、ご覧下さい。

 ※2番目の画面が、全文を聞けます。

 

 

2016年の国民投票でEU離脱が決定しましたが、僅差だったため国論が二分しEU離脱協定法案をまとめる事ができないまま辞任に至りました。 しかし、英国の危機に際し首相としての務めを全力で果たそうとした姿勢は立派です。

 

◆◇◆◇ ◆◇◆◇

【辞任会見/日本語訳】

 

「後ろの扉を初めて首相として通って以来、私は連合王国を特権的な少数のための国にではなく、あらゆる人の国にしようと努力してきました。 また、EU国民投票の結果を尊重しようとしてきました。

私たちは2016年、英国民に選択の機会を提供しました。 あらゆる予想に反して英国民は欧州連合の離脱を選択しました。 今日の私は3年前と同じくらい確信しています。 民主主義においては、国民に選択の機会を与えたなら、国民の決定を実行に移す義務があると。 私はそのために最善を尽くしてきました。

離脱の条件や、近隣諸国との新しい関係や交渉をしました。 この国の雇用や安全保障、そして連合を守るよう、離脱協定に下院議員の支持を得るようできる限りの説得を重ねてきました。 残念ながら説得はできませんでした。 私は3回にわたり支持を得ようとしました。 たとえ成功は難しそうでも、がんばり続けたのは正しかったと思います。 けれども今やはっきりしました。 ブレクジッドの取り組みを新しい首相が主導することが、この国にとって最善なのだと。 なので、私は保守党党首を6月7日の金曜日に辞任し後任に譲ります。 党幹事長および党の1922年委員会委員長と新党首の選考は辞任の翌週に始めるべきだと合意しました。 自分の意向については全て女王陛下には常時お伝えしています。 新党首が決まるまでは陛下の総理大臣として勤め続けます。 

 

EU離脱を自分が実現できなかったことを、私は今もこれからもずっと非常に残念に思い続けるでしょう。 国民投票の結果をどう尊重するか、方法を決めるのは後任になります。 成功するには後任者は議会の合意をまとめなくてはなりません。 私ができなかったことです。 そのような合意形成は全関係者に妥協の用意がなければ無理です。

偉大な人道活動家のサー・ニコラス・ウィントンは、ナチス占領下のチェコスロヴァキアから何百人もの子供をイギリスに避難させました。 サー・ニコラスは長年にわたり私の選挙区の有権者で、亡くなる数年前にやはり政治的にきわめて混乱していた時、サー・ニコラスは地元の行事で私に助言してくれました。 「『妥協』は汚い言葉ではないと決して忘れないで」と。 「生きることは妥協すること」だと。 おっしゃったとおりです。

この国に必要な妥協・譲歩の確保には、ブレクジッド実現のため、あるいは北アイルランドの自治復活には、どういう経緯で今に至ったか思い返す必要があります。 国民投票は単にEU離脱だけでなく、この国の大変革を求める声だったので、本当に全ての人にとって機能する国を求める声でした。

 

過去3年間に達成した進歩を誇りに思っています。 キャメロンとオズボーン両氏が着手した作業を完了させ、財政赤字はほとんどなくなりました。 公的債務は減りつつあり、緊縮財政はもうすぐ終わります。 私は最新産業戦略を通じて将来的に有望な雇用が、ロンドンと英南東部だけでなく全国で創生されるよう取り組んできました。 安定した雇用を今までになく大勢に提供しました。 住宅を増やし、初のマイホーム入手を支援しています。 若者が親の世代と同じ機会を享受できるように。 私たちは環境を保護しています。 プラスチックごみをなくし、気候変動や大気環境改善に取り組んでいます。  まともで穏健的で愛国的な保守党政権には、こうしたことが英政治の場で達成できるのです。 平時の政府が経験した最大の課題に取り組みながら、保守党はこれから自分たちを刷新できます。 ブレクジッドを実現し、自分たちの価値観をもとにした政策を国民に提供できます。 安全保障と自由と機会です。 政治家としての私が常に指針としてしてきた価値観です。

 

けれども首相の職ならではの特権は、声なき人に発言の場を与えること。 この社会を今も損ねるひどい不平等と戦うことです。 だからこそ、私は国民医療制度(NHS)長期計画の中心に精神医療の拡充を置きました。 住所を問わず全てのDV被害者への避難用住居提供を義務化しました。 人種差別や性別の賃金格差について実態を調査し、不平等をごまかせられないようあぶりだしたのもそのためです。 それだからこそ、グレンフェル火災について独立調査委員会を設置しました。 真相を探り再発を絶対に防ぎ、あの夜の犠牲者が決して忘れられないように。 なぜなら、この国は連合国なので、4つの国が家族として集まっているだけでなく、国民全体の連合です。 出自も肌の色も誰を愛するかも関係なく、私たちは肩を並べ、共に素晴らしい未来に向かっています。 私たちの政治はきしんでいるかもしれませんが、この国には良いところが本当にたくさんあります。 誇るべきところも、前向きになれることもたくさんあります。

 

間もなく去るこの仕事は、自分の一生にとって光栄そのものでした。 2人目の女性首相で、もちろん最後(の女性首相)ではありません。 辞任は決して無念ではなく、このような機会を与えられ、果てしなく多大に感謝しています。 愛する国に仕えることができたのですから」

※以上、ビデオに表示された日本語訳を書き起こしました。

 

・辞任表明会見や辞世の句など、その人の最後の言葉はその人の品格を表し佳きものです。

・この対極にあるのが(醜悪なのが)、敗北の理由を“ガラスの天井”などと他のもののせいにする政治家です

 

※広告が掲載されていますが、内容とは無関係です。

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