あなたは眠そうにしてる。
そしてあんたはあたしの目の前にいるのに
あたしのことを見ていない

あんたと付き合う前に
ちょっとだけ近くにいた人は

昼間から缶ビールばっかり飲んでいたよ
その人も
あたしのこと見てなかった

笑っちゃうね


線路上にねころんだりしないで大丈夫の歌を聴くたんびに

あの暑い夏を思い出してセンチメンタルになるんだ


あんたの住む正常な世界の反対側

そこには異常な世界が広がってる
そのことをあんたは知ってるか?

あたしはどっちにも存在した

だからあたしはどっちも知ってる
どっちのこともわかる
どっちのことでも語れる


どっちの立場の人間としてでも話ができるんだ


あんたの住む正常な世界は
うすっぺらで
なんだか人間が生きてないみたいで


あたしたちが棲んでた裏側の世界って
正常じゃなかったけど
人間くさくて
生きてる感じがして

感情むき出しで
生きることに貪欲で

あんたたち正常だと思われてる人より

力強い生命の力を発揮してた