勇気を出してしたプロポーズが失敗に終わったあとも
あたしとあいつの日々は何事もなかったように流れてゆく。

とにかくお互いに忙しいし、
結婚だか再婚だかそんなことに構ってられるほど暇じゃぁない。

それが救いだったな。


やることは山のようにある。
だからあたしはその山をひとつずつ取り崩して、
せっせせっせと形あるものにしていくだけ。それがあたしの人生。


このまんま
ずっとこのまんま
あいつとあたしの関係が変わらず続いていけば、それでいい。

さきのことはほとんど何もわからないけれど、
あたしの望みはあいつと死ぬまで一緒にいるってこと。
そりゃあ、あたしの気持ちが変わってしまう可能性もゼロではないが、
それはお互いさま。


いまは、
二人でいられる時間を大切に
というか、
二人が同じ空間に生きているという事実をしっかりと心にきざんで、
そのことのありがたさをかみしめよう。


結婚なんて、形にこだわらなくてもいいじゃない。
いまは、そう思える。
ただ一緒にいてくれることだけでじゅうぶんなんだ。

同居解消してから全然会えなくなった二人。
会えなくても気持ちは何も変わらない。


ときどきあいつの笑った顔を思い出して気持ちよくなる。
そんな感じ。
あいつはきっとあたしの顔なんて思い出したりしないんだろう。
それでもいいや。
なにもかえってこなくてもいいや。
あいつに好きになってもらおうだなんて、思っても無駄。

いままでと同じで、いい。