ベゲタミンAっていう薬をもらってる。
ピンクの大粒でまるっこくてかわいいけど、なかなか強烈な薬だ。
見かけによらず、やるっていう。
でね、
精神科でよく処方される睡眠薬ってあるんだけど、
それがきかなかったもんで、
先生、しぶしぶベゲAを処方してくれたんだよ。
これね、
飲めば効く。
服用してから何時間か眠気がこないけど、
一度眠気がやってきたらもう抵抗できないほどになる。
そしてあたしの場合は10時間ぐらい深く眠ることができる。
そんな薬なのだが、
これね、ときどきね、つらいの。
途中でソワソワになってくることがあるの。
この「ソワソワ」は、
精神科の薬を飲んだことある人じゃないと理解できない苦しみだと思う。
いてもたってもいられないソワソワ感。
たたいてもぶつけても振り回しても、
んもうー、このやろーーーー!!っていう感覚。
それが嫌でね、
深く眠りたいっていう気持ちはあるのだが、
飲み控えて布団に入ってしまう。
そうすると、
たまるんだな、薬が。
でもさ、
先生にどうしても言えない。
薬たまってますって言えない。
なぜ言えないか。
あたし、
薬をためる癖があったんだよ、かつて。
そして、
ためこんだ薬を大量に飲んで、人々を困らせていたのです。
その悪い癖、
もう治ったって先生に思われているから、
また薬をためているって知られるのが怖い。
いや、
今はね、
ためてるわけじゃなくて、たまっちゃってるだけなんだけどさ、
だけどこの事実を先生に言えない。
言えばいいのに、
言えない。
それは、
もしかすると、
薬をためるという悪い癖が復活しているということになるのかもしれない。
無意識のところでは、
「薬をためこみたい。そしていつか何かの時のために保管しておきたい」
と思っているのかもしれない。
かもしれない、
じゃなくて、
である。 です。
何かのときってなに。
そんなこともうやるはずない。
あたしさ、
本当にODして、反省してるから、
いろんな人に迷惑かけて、
自分をいためつけて、
無駄に救急車使って、
本当に必要としている人たちのための施設を占領して、
助けなくちゃならない人たちのためにいる医者の手をあたしに使わせて、
本当にそんなことを反省しているから。
もう、薬なんて溜めこんじゃ駄目だ。
正直に言わないとダメだ。
あ、
今日ね、
ちょっと命を粗末にしちゃいたいなって思ったの。
いけないことだよね。
でも、考えちゃうの。
こんな命、もういらないって、考えちゃうの、自動的に。
たまにね、
絶望的になるし、
自分が生きていることが恥ずかしくて、
お前なんか生きている意味ないだろって、あたしの頭の中で言う人がいて、
そういうときに、
じゃあ、どうやっていなくなろうかって考えてしまう。
もう、なにやってんだろ。
あたし、
こんなこと考えれば考えるほど、
嫌な人間になってゆくのに、
くだらない人間になってゆくのに、
それでも、どうしても、考えてしまう。
だから、
薬なんかでいなくなれないんだから、
もう薬を溜めこんじゃ駄目だ。
本気でいくなら、
薬なんか、絶対に役に立たない。
薬で死のうなんて、
そんなのおままごとか夢の国みたいな偽物であって、
本気でやるなら、
本気でやる方法があるし、
そんなこと知ってるし。
確実にいける方法をあたしは知っているじゃないか。