若くて 夢中で 壊して 傷んで
疲れ果てたいま
時代が歪んで 動いている音
聴こえる?
ほら
僕ら
離れ離れ。
大音響のヘッドホンが震える。
ほかにはなにもきこえない。
あなたから届いてるはずのメッセージにも今日は気づかないふり。
ただ、いまは、大好きな人の声を聴いていたい。
ぴったり重なる。
音と言葉が、過去にぴったり重なるんだ。悲しいぐらい。
はじまりは、あの夏。
彼女の3枚目のアルバムを
ガラクタの中から拾った。
そこからはじまる大きな揺れ。ガタガタと音をたてて崩れてゆくもの。
いや、
とっくに崩れていた。
そのことに、やっと気がついた・・・それだけのこと。
古道具屋で買ったのは彼女のアルバムと安いビーチサンダル。
あたしの頭が最高潮に暴走してたころ。
誰にも止められなかった。
夫のことはもう愛してなかった。
だから、
夢中で聴いた。
まわりの音なんか聞こえないように。
今みたいに。
泣きながら。