少しブログの間が空いてしまいました。
三月になり、はじめは順調だった刑務所からの手紙。
また二週間ほど、間が空いています。
二月もそうだったけど、コロナの影響だなぁと思い、法務省のページみると、やはり。
コロナ感染が被収容者のなかでも爆発的に広がっているようで
全国でもトップクラスの四十人以上という数字になってしまいました。
これだけ多いと発信にも制約が出てきてしまってるのかなー。
ごはんもしばらくは非常食の冷たいおにぎりやレトルトから、
やっと通常の炊場でつくる温かいご飯とおかずに戻り、それがとても美味しかったのだと改めて
知ったと書いてあったけど・・また逆戻りかしら。
非課税世帯の臨時給付金の手続きに関してや出所してからの子育て復帰などなど
連絡事項が多い時期だけに、話がいろいろと中途半端なままに日々が過ぎていきます。
わたしの心にはだいぶ変化がありまして、
慌てて無理に話を進めようとするのではなく、まずは本を送り、
読んでもらいたいものをしっかりと味わってもらい、
じっくり彼の気持ちと向き合って、彼の今の心やこれからどうしたいか、聞いてみよう。
こちらからも、手紙で大切な事、今まで言えなかった事やこうした心境の変化も、
みんな伝えていこう、という気もちになっています。
すると、今まで彼の事ばかりで、自分の身体や心にまったく目を向けていなかった事に
急に気が付きました。
そうすると、腕が上がらないくらいに肩に激痛があった事、首がほとんど回らなくなっている事、
夜の睡眠があまりうまくいかなくなっている事。
そして、マスクの下の肌。しみとしわが増えてる。
髪につやもなく毛先はもつれて指が通らなくなっていて、
ヘアサロンに行くことも怠っているので、伸びるがままになってる。
一年まえ、逮捕される前は彼と毎日会って、私はフェロモンが出ているというか、
年齢にしては活き活きしてるんじゃないか、と自分では思っていました。
彼はよく私を褒めてくれて、メイクもそれなりに流行を気にしたり、髪の手入れもして、
沢山愛されていた事もあってか、いつも絶好のコンディションだ、なんて思っていました。
それが、今の私は身体も動かさなくなって、仕事と家事と悩みに追われ、
暗くどんよりと疲れた、自分をかえりみない女になってる。
ほとんど笑わなくなったしね。
急にそう思って、身体によさそうな食材、サプリメントやスキンケア用品、
化粧品など買い込んでみたり、
それから休日にお灸や身体を温める事をはじめました。
そしたら、実はすっかり自分がぼろっぼろになっていた事にやっと気づいた、という感じ。
彼には、ここひと月ほどは依存症にかかわる本を送ってみたり
出所してからのミーティングの案内(プログラムの表など)やら
私が今かかわっている方々とのやりとりから、彼にとって良いと思われる情報や記事を
印刷したりなどして送っています。
彼ははじめそんな私からのアプローチに対しての拒否感があったようで、混乱している様子で、
『あなたの依存症コミュニティーに世話になる気はない。そして宗教にもかかわるつもりは一切ない、
それは、あなたが「そんな簡単なものではない」と言ったからだ。
あなたがあの時一緒に頑張ろうと言ってくれていたら教会に行っただろうに。』
と書いてありました。フフーン。
しかし、次の日の手紙にはもう、
『昨日は心の迷いが一瞬出たけど、本当は流れに身を委ねて依存症界隈のコミュニティを
私から紹介してもらったり、心を健やかに保つ為に教会に行ってみたりしたいと、
ニュートラルにそう思っているんだ』、と書いてありました。
そうだと思っていたよ。
彼にもプライドがありますからね。
でも、私はもう、新しく生まれ変わってしまったのです。
もう彼に合わせて自分を押し込めて、従おうとか、全然考えていません。
自分の快適さを第一に、彼に対しては柔軟性を持ってしっかり聴く気持ちで、
恋人より先に、まずは彼を思う大切な友人として、接していこうと思います。