前回、「あの肉」の記事を書いていて、ふと重大なことに気がついた。
それは、ひとことで「あの肉」と言っても、もしや人それぞれ イメージするものは違うのではないか?ということである。
しかも、かぶりつくタイプの手持ち肉は主に三種類が流通していたような気がする。(↓下図参照)
ちなみにヒミツがパッと浮かぶのは【中心タイプ1】である。
コメントでも頂いた「ギャートルズの肉」はヒミツはどちらかと言えばマンモスの肉が印象深く、あのありえない輪切り型。
石斧ではあんなに綺麗に切れないはずなので、裏で五右衛門に斬鉄剣をレンタルしていたのではないかと推測できる。(←どの裏だ?)
どうでもいいが、こうして文章を書くより図を描く方が職業柄とても楽だ・・・。
さてさて、「あの肉」と「あのソーセージ」を70パーセント満足したヒミツの次なるターゲットは「あのチーズ」と「あのパン」である。
「あのパン」というのは「アルプルスの少女ハイジ」で登場した白パン。
実は都内の大きなパン屋にあったのを知っていたのです。
知っていたが買って食べたことなかった。
その名も「ハイジの白パン」。(たしか150円くらいか)
ズバリすぎて買うのにためらいました・・・。
値札の補足に
「アルプスの少女ハイジに登場する憧れの白パンです」
と余計なことを書いている。
このパンを手にした瞬間、周りに「そうか、あの人はハイジに憧れていたんだ・・・」などと悟られているような気がする。
友達とか誰か知り合いでもいたら
「あ~、ハイジの白パンだって~。ハイジって泣けるよね~食べてみようかな」
などと交流を踏まえて明らかに会話の流れですって顔で買えるが、一人でこのパンだけ買うのはかなり恥ずかしい。
ヒミツは朝食はコーンフレーク派なのでパンは食べないのだが、しかたがなく他のパンを数種類を選んで最後にサササッと白パンをトレーに乗せてレジへ。
ハイジの白パン2個に菓子パン5個・・・・。
これが、エロビデオを借りるのに他のビデオも借りるみたいな心境か・・・。
そして「あのチーズ」を買いに行く。
「あのチーズ」とはボコボコ穴の開いた三角形チーズのことで、トムとジェリーやディズニーでよく出現したアレである。
前回の「あの肉」と「あのソーセージ」の入手困難さから考え、とりあえずネットで基礎知識を学ぶ。少しは賢くなった。
すると、あのチーズの正式名称は「エメンタールチーズ」と判明。
小躍りしつつデパ地下のチーズ売り場へ潜入。
店員が3人も待機していて、カップル1組とOL1人のお客にあらゆるチーズを試食させたり接待している。
ヒミツも間に入りまずは自分の目で探すことに。
しかし、その量が多すぎていったい何がどこにあるのかわからない。
しかたなくそれっぽいのを一つ一つ裏返しにしてラベルを確認していると、
「なにかお探しですか?」
と止められた。
やはり商品を神経衰弱されるのは困るのであろう・・・。
エメンタールを探していると言うと、すぐ店員が見せてくれたのは9センチ×12センチくらいの袋に入ったチーズで、薄くスライスしたものが10枚程度のモノ。
穴は確かに開いている。
しかし・・・なんか・・・こう・・・不自然である。
よく見ると穴が綺麗な円で、いかにも穴あけパンチで人工的に開けたような感じであった。
これは邪道だ!反則ではないか!
なんか、こう・・・、エメンタールチーズと言えば穴であるから開けておきましょうよ、店長!っていう腹が見え見えである!
それにナゼこんなに薄い!!
ヒミツのイメージではネズミが三角形のチーズに関口宏やみのもんたみたいに寄りかかっているのだよ!こんなペラペラじゃ寄りかかれないではないか!
正しいイメージを求め他のデパ地下をあたることに。
そこで店員に出してもらったのは10センチ×10センチで厚みが7センチもある大きなモノ。楕円だったりアメーバー型だったり不揃いであるが5~6センチの自然な穴らしきものも開いている。
しかし、三角ではない。
聞くとエメンタールチーズの直径は1メートルもあり三角チーズはほとんどないというのだ。
ということは、ヒミツがイメージしている関口宏ポーズをするネズミの正体はチーズの大きさから推測すると世界最大のネズミ、カピバラ→(参照) なのか?!
知らなかった・・・・。衝撃であった・・・・。騙されていた・・・・。
とりあえず、味もわからないので一番小さい117グラム498円ものを購入。
自宅にて早速試食。
「あのチーズ」ことエメンタールチーズは店員に「そのまま食べるとナッツのように香ばしいですよ」と言われていた。ラベルには「マイルドでわずかに甘味を感じる風味」と記してある。
袋を開け、臭いをかぐ。
なんか・・・チーズ特有のつーんとした臭いではなく苦っぽいような粉っぽいような臭い。あまり美味そうではない・・・。
ではひとくち・・・。
ゲロマズッ!!!!
うわ!ぐは!と吐き出したくなる。
なんか口でまったく溶けずにずーとモソモソ。そしてなんかすごく苦い!苦いがマイルド・・・。
これがナッツのように香ばしいというのか?!
悔しいので家族を呼び出し、「これがあのチーズだよ」と興味を引きつつ食わせる。
全員間違いなくホイホイ手を出し全員間違いなく「ぐは!」という顔をする。
軽い悲鳴がヒミツ家に響く。
ラベルの続きを読むと「チーズフォンデュには欠かせないチーズです」と書かれていた。
そこで早速「あのパン」にこのマッズイチーズを乗せて焼いてみる。
するとこれがむちゃくちゃ美味いのである。
同じチーズとは思えないくらい美味い。
苦味はすっかりなくなってモチモチした食感とあのチーズのイイにおい!
白パンもフワフワで小麦の香りがうっとり。
おすすめはチーズを厚めに切って半分溶けたのを食べるのがいい。
チーズの角が溶けて丸くなると見た目はハイジに出てくるチーズパンである。
しかし・・・このチーズ・・・・一番サイズが小さいのを買ったので穴は一つもなかった・・・。
なんか・・・やっぱりあの穴がないと寂しい。
ではまた。