AIは何処へ行く。

最先端医療で天命を覆す。

人は足掻き過ぎている。

ドリーは何を想う。

 

まだ73年しか経っていない

なのになんだこの世界は。

 

進化の先は今までとは違うステージへとシフトしていくこと。

ヒトのままでそれができると信じている。

 

 

僕は常に戦う。

僕はこの世界に生まれ落ちた時からサダメと戦った。

小さなガラスケースの中で無数の管に繋がれて戦った。

毎日毎日小さなガラスケースの穴に注射針が僕をめがけてやってきた。

何本も何本も鋭い針が僕を刺し続ける。

僕には其のころの記憶はない。

だけれど

僕は戦い続けるしかないのだ、と感じていたことは

何故か憶えている。

「私の代わりに生きて」と今なら言葉に変換できる

不思議な感覚も憶えている。

数パーセントの生存率のサダメに勝った。

援けて頂いた。

そして今また僕のサダメは分岐する。

僕の意思で分岐する。

僕は必ず辿り着く。

 

必ず。

 

 

小生は透明人間である。実態はあるが存在が透明である。誰にも見えていないのである。

君の横顔の輪郭が僕を拒絶する。
愛に変わらずに恋にも孵化せずに終わる。
僕らの偶然は必然ではなかった。
偶然が少しだけ熱を帯びさせて
躰だけを求めあって一瞬だけ満たされた気分になっただけだ。
それを何度も繰り返す事の虚しさだけはお互いに理解していた。
僕らは彷徨い続けて行くだろう。
僕らはとても良く似ていたけれど決定的に違っていた。許せるものが違っていた。
いつもの公園の手前で下してと彼女は言った。
助手席のドアが無機質に開く。
彼女のくるぶしが何の躊躇いも後悔もなく
僕をゆっくりと振り切った。
彼女は残り香も残さずに静かにマンションとは逆方向に消えて行った。

 

感情の小数点を
君はまだ知らない。

本当は自分にしか
興味が無いからね。

だから優しくできるんだ。
君に。たぶん。

再交尾の残像は
深く沈殿して
容赦なく透通っていく。
仕方ないね。

No more life.


裏返しが裏返っても
表にはならない。

可塑性の無いシナプスは
錆び付いて軋んだ。

誰にも知られないように
耳を塞げ。

焦燥感のハンドルは
内輪差を無視する。
行き止まりは何処だ?
生き止まりは。

No more life.