三日月のようにやさしく照らしてくれた本—『ひだりのポケットの三日月』
先日、YouTubeで紹介されているのを見て、思わず手に取ってみた本があります。それが、三上大進さんの『ひだりのポケットの三日月』(講談社、2024年)です。三上さんは、いまスキンケア研究家として、テレビやイベントなど幅広く活躍されている方。実は、生まれつき左手に2本の指しかない「左上肢障害」があります。でも三上さんは、社会に出てから自分の障害名を知ったと言います。「え?それまで知らなかったの?」と思われるかもしれません。でも本人にとっては、「これが自分の手」だったのですよね。2本の指がある。それが「ふつうの自分」として、ずっとそこにあった。「障害」という言葉や名前は、あとから社会や他の人が“つけた”ものだったんだな…と、ハッとさせられました。中でも、幼い頃のお母さんとのエピソードが本当に胸に響きました。幼稚園のころ、三上さんはお母さんにこう尋ねたそうです。「どうして僕の指は、ほかの人と違うの?」そのときお母さんは、「大人になったら治るよ」と答えたそうです。でも、いつまで経っても指はそのまま。ある日、お母さんは泣きながら「ごめんね」と三上さんに謝ります。そのとき、三上さんは、「もうお母さんを泣かせることはしない」と心に誓ったそうです。このシーン、涙なしでは読めませんでした・・・。この本には、冒頭にこんな言葉が書かれています。 障害があるという「事実」はたった一つ。でも、その「解釈」は無限大。「障害」という言葉にどんなイメージを持っていますか?「かわいそう」「不便」「特別」「気をつかわなきゃ」……気づかないうちに、そんなラベルを貼ってしまっていないでしょうか。この本を読むと、「じゃあ、自分ならどう受けとめるだろう?」「自分なら、どんな言葉をかけるだろう?」そんなふうに、ぐっと自分に問いかけたくなるはずです。この本は、障害について学びたい人だけではなく、「誰かを大切に思う気持ち」や「人との関わり方」に悩んでいる人にも、きっと響くと思います。ぜひ、手に取ってみてください。きっと、あなたの心にも、そっと三日月の光が届くはずです。すぐには答えが見つからなくてもいい。でも、誰かのこと、自分のこと、ちょっとだけ立ち止まって考えてみる。そんなきっかけをくれる一冊でした。どうかあなたの心にも、やさしい光が届きますように。【中古】ひだりポケットの三日月/講談社/三上大進(単行本)楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}ひだりポケットの三日月 [ 三上 大進 ]楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}【中古】ひだりポケットの三日月 / 三上大進楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}ひだりポケットの三日月【電子書籍】[ 三上大進 ]楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}