引き続きゆっくりながら内容紹介を綴っていきたいと思いますが、その前に…お世話になってる方々にご自身のブログで作詞本のご紹介や感想を綴っていただいて…本当にありがとうございますm(_ _)m
・吉岡亜衣加さん
『薄桜鬼』シリーズなどで上園彩結音の名義で数多くの詞を書かせていただいて、本当にお世話になっています。切なくも温かく凛とした、魂の宿る歌声にいつも感動をいただいています^^*
・江藤天音さん
内科医でもいらっしゃるシンガーソングドクター。作詞や共作詞でご一緒させていただいています。お医者様らしい視点で命を温かく見つめた作品と琴線を揺さぶられる歌声に魅了され続けて、公私ともにお世話になってます^^*
・バタコさん
奈良當麻寺そばでアートギャラリー&カフェ「古民家ギャラリーら・しい」をされてる写真家。画家の柳澤多恵さんの個展で伺ったご縁で、私は映像や絵から言葉が湧くタイプなので共通点も多く感じられて。これからもどうぞよろしくお願いします^^*
・みぃちゃきさん
吉岡亜衣加さんのファンでいらっしゃって、いつも嬉しい感想やエールにたくさんの勇気をいただいてます^^*本当にありがとうございます!!
今日はCHAPTER5(第5章)の内容についてご紹介したいと思います。
CHAPTER 5(第5章) キャッチーなフレーズの作り方
作詞は初めてという方も、音楽雑誌のレビューなどで「キャッチー」という言葉を見たことがあるかもしれません。
歌詞では、一度聴いただけで耳に残る印象的なフレーズのことを指します。
歌を聴いて印象に残るのはどんなときでしょうか?
・覚えやすいフレーズが繰り返されている。
・自分にも経験のある心情に深く共感できた。
・格言にあるような深い人生観が歌われてる。
・インパクトのある言葉が耳に飛び込んでハッとした。
などなど色々あると思います。
特に歌のサビは一番盛り上がるところなので、CMなどでも流れたりします。
ここにどれだけ印象的な表現を思いつけるかが、ヒットの要因になったり、共感してもらえる歌になりうるわけです。
そこで、5章ではさまざまな角度から印象に残るフレーズや感動を生むフレーズについて考察しています。
順に各項目を見ていくと…
01 オリジナリティーを追求する
オリジナリティーとは何か?
私なりに考える「人の心に寄り添える歌」について述べてみました。
02 キャッチコピーを作る
いろいろなキャッチコピーを例に、キャッチーさとは何か、を分析しています。
03 格言、名言、人生哲学に学ぶ
パスカル、シェイクスピア、サン=テグジュペリ、オードリー・ヘプバーンなどなど…様々な名言が名言となり得た理由を探ります。
04 事実から引用する
「雨はいつか止む」「明けない夜はない」などの、人が生きていく中でまずは変わらないだろうとされている「不変の真理」を取り上げています。
そして説得力を持たせることが共感に繋がるという具体的な方法論をお話ししています。
そして説得力を持たせることが共感に繋がるという具体的な方法論をお話ししています。
ここまでは主に「どのようにすれば共感や感動を生み出せるのか」考えてきましたが、
実は「共感」といっても年齢や性別や環境などが異なれば、立場によって「共感」の意味や方向性、範囲も変わってきます。
そこで、
05 誰に共感してもらうか?
これを念頭に置くだけでも聴き手の層を絞り込んだり広げたりすることができ、対象に応じた体験や経験でより身近な共感を生むことができると思います。
06 探求心と人生観を持とう
さらにここでは、共感できるフレーズを生むための着眼点や、発想のきっかけとなる対象物の捉え方、感動を生むための多角的な物の見方をどう養っていけばいいのか、を身近な分かりやすい例で検証しています。
07 インパクトを出すテクニック
他に印象に残る方法としては、インパクトのある表現を考えることもひとつのセオリーです。
一見簡単なワード同士でも組み合わせ方で思わぬ効果が生まれます。
その発想方法や、他にもオノマトペや言葉遊びなどさまざまな方法を具体例で解説してみました。
その発想方法や、他にもオノマトペや言葉遊びなどさまざまな方法を具体例で解説してみました。
以上が5章の内容です。
このようないわゆるフックのある(心に引っかかる、響く)フレーズを考えることは、私自身も一番頭を悩ませる部分です^^;
というのも実際に作詞をお仕事にすると、〆切までに印象深い言葉を思いつくか思いつかないかが採用不採用の分かれ目となってくるからです。
けれど、日頃からこれらのチェックポイントをちょっと意識してみるだけでも、きっとサビなどの印象度合いはかなり変わってくると思います。
そして、作詞はしないけど普段の文章を書くときに何か一工夫した表現を使ってみたいな、と考えている方にもぜひ参考にしていただければ幸いです^^*
また、本書は作詞についてあらゆる角度から徹底分析してみていますが、私自身、普段からこれらをひとつひとつ考えて書いているという感覚では全くなくて、、
何となく体で覚えて自然に意識していることを文章にすべて掘り起こして出揃った方法論がこの一冊になったというイメージです。
なので、実際の詩作はまずは「感性」に任せて、自由にスケッチしてみることが大切だと思います。
でも詞のセオリーを知らないとやはり伝わるメッセージも伝わらなくなってしまいます。
そこで、最初から全てを押さえなければと思うとガチガチになってしまうので、自由に綴ったあと、意識できそうなポイントを何点かをチェックしていくという形で進めてみてください。
その際に、本書をコンパクトな辞書代わりに傍らに置いて活用していただけたらこんな嬉しいことはありません。
次回は、6章「曲先にトライしよう」をご紹介したいと思います。
ここではガラリと角度を変えて、
メロディーを引き立てる言葉とは?ノリを生む言葉とは?よく響く言葉とは?歌いやすい言葉とは?などなど「ハメコミ」のコツについて詳しくお話ししています。
どうぞよろしくお願いします^^*
挿し木にして育てた八重咲きインパチェンス
寒さにもマケズ、沢山の花を咲かせてくれて^^*
寒さにもマケズ、沢山の花を咲かせてくれて^^*
~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~
井筒日美(いづつ・ひみ)プロフィール
作詞家。大阪府出身。龍谷大学法学部法律学科卒業後、一般企業を経て柴咲コウ「あどけない温もり」でデビュー。タッキー&翼『SAMURAI』(共作)でオリコンチャート週間第1位に。リュ・シウォン、テレビアニメ『曇天に笑う』主題歌、『テニスの王子様』『アイドルマスター』ほか作詞曲多数。また、<a href="http://www.hct.zaq.ne.jp/ayune/" target="_blank">上園彩結音</a>名義でも『薄桜鬼』シリーズなど、J-POP、アイドル、アニメ・ゲームまで幅広い音楽を手がけている。
~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~