「某お話」の続きの「某お話」の着地点?( ̄∀ ̄)( ̄∀ ̄)( ̄∀ ̄)
えぇ、塩漬けのお話ならまだまだ抱えてまっせ(笑)
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前を歩く浴衣に丹前の背中を追いかけ石段を上る。
慣れない浴衣と下駄の足元には石段の一段は少々高すぎてあまり早く歩くことができない。
振り向いた彼と私の間には数段分の空間ができていた。
追いつこうとする私を待って優しい顔で笑うと袂(たもと)から左手を差し出した。
この手を掴んだのは何年前だろう?
降りしきる雪の中、その手を頼りに歩いた記憶が甦る。
あの頃はまだどこか少年ぽさが抜けていなかったのに、今ではすっかり逞しくなって頼りがいさえ感じさせる。
それだけの年月が経ったという事か…。 その分私は?
繋ぎかけて躊躇った私の手を彼が強引につかみ引き寄せる。
『もう何にも心配するなって』
そういって歩き出した背中に、投げやりになって心をすり減らし過ごしていた日々を思いだす。
ただ生きていく為だけに働いて、暇潰しをして毎日を過ごしていた。あの日までは…
『幸せになって欲しいのよ』 再会した日の私の言葉に「貴女は幸せなの?」と彼は返した。
「俺とじゃなくても幸せでいてくれればそれでいいと思っていた。だけど…
どうしたら昔みたいに笑ってくれる?貴女が幸せじゃなきゃ俺は幸せじゃないんだ」
一歩前を歩く彼が背を向けたまま話し続ける。
「幸せにするなんて大きな事は言えないけど、今までお互い1人で頑張ってきたんだからこれからは2人で幸せになろう」
あの辛かった日々は今日という日を迎える為の必要な時間だったのかもしれない。
不安はたくさんあるけれど先の事なんて誰にも分からない。今ここにある幸せを噛みしめよう。
今一緒に居られることに事に感謝して…。