『雄輔、ここって…』
「ああ、1年前と同じ部屋。…大丈夫か?」
肩を抱いて支えていた夏海を座らせると、そう訊いた。
『大丈夫よ(笑)』
笑って答えるものの全く赤みがないその頬に心配が募る。
『でも…ちょっと疲れちゃったかな?ごめんね、少し横になってもいい?』
ベッドに入った夏海のおでこに自分のおでこをくっつけた。
「熱は…ないみたいだけど…ついてなくて大丈夫か?」
『だから…ちょっと疲れただけだって。1人で大丈夫だからお友達に会いに行ってきて?ね?』
夏海はそう言って困ったように笑った。
少し眠るという夏海に一緒にいてはかえって邪魔になるのではと思い部屋を出た。
約束の場所で先輩が待っていた。
〈雄輔、彼女は?〉
「疲れたから少し部屋で休むって。…でも、ちょうどよかったよ」
〈…それもそうだな(笑)〉
先輩と話をしながら「不思議なもんだな」と思っていた。
1年程前のおれは転職した仕事が大変で、煮詰まると先輩の働くこのホテルに海を見に来ていた。
その時に偶然出会った夏海が
まさか新しい職場の先輩の別れた奥さんで、そして再会する事になるなんて…。
でも…多分おれ…最初から夏海に惹かれてたよな?
あの時は気づいてなかったけど…。
〈じゃあ予定どおりでいいな?〉 確認する先輩に頭を下げた。
部屋に戻ると言うおれに夏海に何か飲み物を持っていくように先輩が勧めてくれた。
「じゃあ、コーヒーでも…」
〈いや、コーヒーは…〉
「…?」
〈雄輔?お前…?〉
飲み物の入ったポットを手に複雑な気持ちで部屋に戻る。
「…夏海?」
部屋には夏海の姿がなかった。
テーブルのメモに傍らにあったハーフケットを掴むと慌てて部屋を飛び出した。
つづく
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全くと言っていいほど皆さんの所に遊びに行けてません。
明日もこんな状況のまま土曜当番(T^T)
日曜日には何とかお邪魔できるのでしょうか?(^-^;←既に自分では判断不能(笑)