だけど今まではそんな風に感じた事はあまりなかった。
夏海は元々若く見えた。
それに、気が強くてめちゃめちゃしっかりしているくせに、おれの前では泣き虫で甘えん坊で…。
おれを頼りにしてくれた。
そんな夏海がおれは堪らなく可愛くて、愛おしくて…。
「これからはおれが夏海を守る」 そう思っていた。
剛士さんの事だって過去の事だと、自分と比べる事もなかったのに…。
『もうすぐ1年なのね…』 娘の写真を見ながらそう思っていた。
あの日雄輔に言ったように、私は雄輔の事をもっともっと好きになっていた。
「ゼッテーいなくなんねぇから」
その言葉の通り雄輔はいつも傍にいてくれた。
辛い時、寂しい時、泣く時はいつも雄輔が隣にいた。
1人で生きていくと1度は決めた私だったのに、
いつしか7つの年の差も忘れ雄輔を頼り甘えるようになっていた。
私を包み込んでくれる雄輔に、
心の何処かで傷となっていた剛士との事もすっかりと癒えていた。
そして今…。
嬉しいはずなのに、幸せなはずなのに、この気持ちは何なんだろう?
雄輔の事は信じている。何の不安もないし、迷いもない。なのに…。
『ねぇ、どうしたらいい?』 写真の娘に問いかけた。
つづく