事の起こりは数時間前…。
3日間の出張にでかける為に駅へと向かっていた私の携帯が鳴ったのは、あと10分程で駅という時だった。
「夏海、今どこ?」
電話は待ち合わせの相手、大学時代の先輩で小さな事務所を開いている。私はそこで働いていた。
『ん、もうすぐ駅に着くよ』
「・・・・・ごめん!(。-人-。)・・・・・今日の出張なくなった」
『へっ?( ゚ ▽ ゚ ;)』
「いやぁ~、いろいろあって・・・σ(^_^;)」
・・・いろいろって・・・((o(-゛-;)
「で、夏海、あんた今日から3日間休みね(o^-')b」
『!』
「ここんとこ、まともな休みなかったでしょ。少しゆっくりして♪」
『いいの~?( ´艸`)』
「そのかわり、休みが終ったら、またバリバリ働いてもらうよ~。
そうだ!ちょうど旅支度してんだから、どっか行ってくれば?(・∀・)」
そう言って笑うと電話は切れた。
本当に来ちゃったなぁ・・・(笑)
夜中に近かったが、眠れなかった私は、ホテル前の海岸に出てきていた。
海沿いの道からの急な階段を下りたところで、階段の端に腰かける。
月の出ていない夜だった。時々車のライトが光る以外は真っ暗で星が綺麗に見えた。少し先で波の音がする。
「わーーーーーーー!!」突然、暗闇の中から叫び声がした。
『きゃ・・・』驚いた私も思わず声をあげる。
「・・・誰か、いるの?」
『・・・・・はぃ・・・・』無視する事もできたのに少しハスキーなどこかほっとする声に、悪い人ではない気がして返事をしていた。
「・・・驚いた?」
『普通・・・驚くでしょ・・・』
「はは・・・だな(^_^;)。ねぇ、何してたの?」
『海・・・見てました。・・・て、暗くて見えないけど・・・σ(^_^;)。そっちは?』
「おれも海見てた(^-^)。・・・て、見えね~けど(-。-;)」
(-^□^-)( ´艸`) 2人して笑った。
「ねぇ、そっち行ってもいい?」
『どうぞ』
声の主は歩いてくると少し間を空けてとなりに座った。
「う~~、サビ~~!!(x_x;)」
冬にしては暖かい日だったが、夜になりさすがに冷え込んでいた。
『コーヒー飲む?』ホテルを出る時に買ってそのままだった缶コーヒーを差し出す。
「え?くれんの?」
『ちょっと冷めてるけど、それでよければ』
「ありがとぉ♪マジ嬉しい(≧▽≦)」
そして、缶を開けて少し飲むと、
「ほれ♪(*^ ・^)ノ」と、私に缶を差し出した。
『え?!』
「おればっか悪り~べ。ほれ半分こ」
会ったばかりだというのに不思議と抵抗感がなかった。
2人で1本の缶コーヒーを飲みながら、他愛もない話をした。
心地がよくて何だかこのままいたいような・・・。
『そろそろ帰るね』コーヒーを飲み終わると私はそう言って立ち上がった。
「おれ雄輔。ねぇ、名前、教えてくんね?」
『今度会ったらね』と答えると、「コーヒー、あんがと♪」と雄輔君は笑って言った。
つづく