【恋夢】見つめて…12(再) | カンタ印  元気印

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日々の出来事、思った事などをとりとめもなく...

剛士を押し返そうとした手を、肩を引き寄せた方と反対の手で押さえつけられてしまう。

頭を横に振って抵抗するものの剛士の力に敵う訳もなく…

雄輔君…ごめんなさい…。

涙が溢れた。

私の抵抗が緩んで剛士の押さえつける力も弱まる。

ゆっくりと剛士が近づいてくる気配がして…おでこが触れた。

〈ばぁ~か!そんな顔されたらキスなんてできね~だろ?〉

そう言って離れると、残っていたビールを一気に飲み干す。

〈あ~あ!〉

『あ~あ!じゃないでしょ!悪いと思わないの?』

〈…誰に?優紀?それとも…雄輔?〉

ハッとした。優紀の事は全く考えていなかった。私ったら雄輔君の事ばっかり…。

〈何考えてたか思い出した?(笑)〉 剛士が笑っている。

〈麻紀、自分の素直な気持ちに気づいたら?〉

『剛士…』

〈俺だってお前の事、ずっと好きだったんだぞ。それなのに、優紀の事ばっかり話してくるから…〉

びっくりして剛士を見た。

〈もちろん今は優紀を愛してるし、これでよかったって思ってるさ。

だけど…優紀には悪いけど、麻紀の顔を見る度、複雑だったんだぞ…〉

そう言って私の頭を小突く。

〈俺はもう過去だろ? そんな過去の感情にとらわれて、大切なもの…失くすなよ〉

前を向いたまま黙ってビールを飲み続ける剛士を見ていた。

『剛士…私…』 バックに手を伸ばしながら言う。

〈ああ…。早く行け〉

『ありがとう…』

駆け出す私に剛士がひらひらと手を振っている。

〈これで…これで、やっとホントに諦められるよ…〉

その呟きは私の耳には届かなかった。



雄輔君の部屋に近い駅に着いたものの私は戸惑っていた。

感情が溢れてここまで来たものの会ってどうすればいいんだろう。

雄輔君のところへと向かう事が出来ず、ただアテもなく歩いていた。

さっきから何度も同じ道を通っている。

このまま雄輔君を失うのは嫌…。だけど…。

その時、私の目にあるものが飛び込んできた。

                                                      つづく