休みの日も家で過ごす事の多かった私には新鮮で楽しい事が多かった。
ただ平日休みの私と雄輔君とでは休みが合わず、遠出をする事はできなかったけど…。
♪~~♪~~ 携帯が鳴る。 雄輔君だ。
「麻紀、明日休みだよな? 朝から出掛けるべ♪」
『え?』
「休み取ったんだ。 どっか行こうよ! …返事は!(笑)」
『は…ぃ』
「はい!よく出来ました!(笑) じゃあ明日、車で迎えに行くな♪(-^□^-)」
楽しそうに言って電話は切れた。
翌日は朝から綺麗な青空。
日差しはまだ暑かったけど、爽やかな風はもうすっかり秋のものだった。
『何処に行くの?』
「内緒♪」
途中、高速も走って2時間ほど。 雄輔君が連れて来てくれたのは海の近くの大きな公園だった。
園内には、アスレチックやキャンプ場、遊園地なんかもあって、巡回バスが走っている。
そして、所々に色とりどりの花が植えられていた。
『綺麗…』 広い花畑に見とれる。
「だろ?(-^□^-) これ見たら麻紀が喜ぶんじゃねぇかと思ったんだ♪」
いつもの事だけど、私が喜ぶと雄輔くんは本当に嬉しそうに笑ってくれる。
いいのかな? こんなに優しくしてもらって。 ちょっと心が痛んだ。
「行こ♪」 そう言うと私の手を掴んで巡回バスに乗り込んだ。
アスレチックのコースを横に眺めながら、林のような木々の中を進んでいく。
カーブを曲がって林が途切れると、視界に水平線が飛び込んできた。
木々に遮られていた風が頬を撫でて吹き抜けていく。
あれ? この感じ、何処かで…。
何だろう? 前にも同じ景色をみたような…。
海沿いのポイントで1度バスを降りた。 波打ち際まで出てみる。
ズボンの裾を捲り上げて海に入る雄輔君を眺めながら、胸に引っかかる何かが何なのかを考えていた。
再び乗り込んだバスが海沿いの道を逸れて、海から離れていく。
一面を花に覆われた小高い丘が見えてきた時に、胸に引っかかる何かの答えが分かった。
つづく