「少しは気分が晴れた?」
初めて送ってもらった日、別れる車の中でそう訊かれた。
軽く笑って頷くと、「そっか~♪よかった(-^□^-)」 と雄輔君は嬉しそうに言った。
あの日から雄輔君は毎日、連絡をくれている。 メールだったり、電話だったり…。
そして私に元気がないようだと、「出かけんべ♪」と、気分転換に連れ出してくれた。
「麻紀、食べないの?」
仕事帰りに一緒にご飯を食べていた。 私のお皿の上からエビフライをかっさらって行く。
『ちょっと~! 取っておいたのに!』 そう言った時には既に口の中だった。
ニヤニヤしながらこちらを見ている。
『だいたい年下の癖に何で《麻紀》って呼び捨てなのよ?ヾ(。`Д´。)ノ』
「別にいいべ~? それとも剛士さん以外には《麻紀》って呼ばれたくない?( ̄▽+ ̄*)」
『もう知らない!』
憎まれ口を叩きながらも、雄輔君といる時間は楽しかった。
「ね~、まだ俺と付き合う気にならない?」 帰りの車を運転しながら雄輔君が話しかけてくる。
こんな話をするのは初めてではないけれど…。
「『どうして?』は、無しだべ。 一目惚れだって、俺言ったべ~?(-^□^-)」
『もう!からかわないでよ!』 そう言おうとしていた。
「俺…本気だよ」 ちょうど信号待ちで停まった車の中で、真面目な顔でそう言われた。
ついさっきまでとは違う低い落ちついた声に胸がドキンとなった。
信号が変わって車が走り出す。
「剛士さんの事、好きなのは知っている。 だけど俺の事、嫌いじゃないよね?」
コクンと頷く。
「だったらさ、俺はそれで構わねぇ~からさ。 今は…それで十分だから…」
黙ったまま何も応えられない私。
「あれ? もしかして他に付き合ってる男がいるとか~?(* ̄Oノ ̄*)」
『そんな!』
「だったら、いいでしょ♪(-^□^-) こうしてる方が気分も晴れるべ♪ それにぃ~~」
『それに?』
「いつでも背中を借りれる特典付き~♪( ̄▽+ ̄*) ね?ね?いいでしょ?」
『もう!(笑)』
悪戯っ子のように楽し気に言う雄輔君に、つい笑ってしまう。
「麻紀…」 フッと雄輔君が優しい顔になった。
「いい…よな?」
真剣な顔でもう1度見つめられて、私は思わず頷いていた。
つづく