【恋夢】切ない夜・・・10(再) | カンタ印  元気印

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日々の出来事、思った事などをとりとめもなく...

店を飛び出した俺は、サチの携帯にかけ直したが、何度かけてもサチが出てくれることはなかった。

「サチ・・・。 何処にいんだよ?」

沈んだ声のサチが今どうしているのか? 心配で仕方がなかった。

「もしかして・・・」 誕生日の日の事を思い出した。 あの日、サチと出会った店に急いで向かう。

店に入り、奥のカウンターにサチの姿を探す。 サチはいなかった。

カウンターの中のバーテンが声をかけてきた。

〈サチさんですか? ・・・確か、サチさんの誕生日に一緒に飲まれてた方ですよね?〉

「サチ、来てたの?」

〈ええ、先程まで1人で飲まれてましたよ。 今日も帰られたくなかったんでしょうね・・・〉

「・・・・」

本当は他の客の話はタブーなんだと前置きしたうえで、〈ツライ恋をされてるようですよ〉と、教えてくれた。

相手は家庭持ちのオトコらしいという事だった。



少し前に帰ったばかりだというサチを店の外に探す。

誕生日に花束を渡したあの公園にサチの姿を見つけた。

あの時と同じように、何か考えこむようにひとりでブランコを揺らしている。

「何で、携帯に出ねぇ~んだよ!゛(`ヘ´#)」 近づきながら、声をかけた。

『雄輔・・・どうして?』

「・・・寂しかったんだろ?」

『そんな事・・・』 サチの目から涙が溢れ出す。

サチをそっと包み込んだ。

「我慢しね~の。 たいして力になんね~けど、甘えて?・・ね?」

『寂しかった・・・』 サチはいつかのように声を押し殺して泣いている。

サチの支えになりたい・・・。

ハッキリと気づいてしまった、自分の気持ちに。 

俺は・・・サチの事が好きだ・・・。 愛している・・・。

                                                      つづく