恋夢想。。。南の島~ひと夏の恋~⑧(hana-anna) | カンタ印  元気印

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日々の出来事、思った事などをとりとめもなく...

船が出る時間が迫ってきた




どことなく二人の会話が「楽しかったね♪」から




「楽しかった。。。ね。。。」に変わっていった







船尾のほうに座り、島が遠ざかっていくのをぼんやりと眺めていた




「藍。。。?」




「ん??何??」




「。。。何でもない。。。」




そう言って、藍の肩に腕を回した




藍は俺の腰に腕を回した




この南の島で何度愛し合っても、外でこんな事をしたことはなかった




そうさせない雰囲気とそうしようとしない雰囲気が



この数日間で変わっていった








雄が遠くを見る目が、切なく感じた




あたしの視線を感じて、遠い目を優しい眼差しに変えてほほ笑む




海の潮風を感じながら、




もう終わりが近づいてきたことを雄の眼差しの中にも感じていた








ホテルに戻る前に、シーサーを作った工房へ向かった




そこにはイメージ通りのシーサーが出来上がっていた




丁寧に新聞紙に包まれ、対のシーサーを紙袋に入れてもらって




それぞれの作品を手にホテルに戻った






もう。。。時間があまりない




俺は忘れ物がないかどうか確認しながら荷物を詰めていた




藍も詰めてはいるが、一向に急ぐ気配がない




「藍?急がねぇ~と、遅れっぞ!!」




「うん。。。」




「どうした??」




荷物を作る手を止めて、藍の方に歩み寄った




藍は荷物を作りながら、俺に背を向けながら言った




「ごめん。。。言ってなかったっけ??




あたし。。。雄と同じ便で帰んないの。。。




一便。。。後なの。。。」




俺は、唖然とした




てっきり、同じ便だと思い込んでいた




いや。。。確かそんなこと言ってたはずだ。。。




だから、ほんとに別れんのは都会に戻ってからだと思っていた




「いつ。。。便変えたんだよ。。。」




「離島に行く前。。。かな




もうちょっと、ゆっくりしたくなったから。。。」






嘘だった。。。同じ便で帰る勇気がなかった




現実にも戻って、ガッカリされたくなかった。。。




きっと、あたしの一番いいとこだけ見せたかった




『ひと夏の想い出』なら。。。綺麗なままでいたかった






「藍。。。」




後ろからそっと包み込むように抱きしめようとする腕から逃れた




「雄。。。元気でね。。。




あたし、雄に会えてよかったよ




楽しい想い出いっぱい出来たから♪」




空を掴むように行き場をなくした雄輔の腕は、




躊躇しながらも、ふっ切ったように紙袋に向けられた




「藍。。。これ、一個交換しねぇ~か。。。」




無造作に包まれた新聞紙を解きながら1匹のシーサーを取りだした




戸惑うあたしを無視して、あたしの紙袋から1匹のシーサーを取りだした




口を開けた方のシーサーを交換すると、また紙袋に戻した




何も言わず、ただただ俯いているあたしに向かって




大げさなぐらいの大声を上げた




「やっべぇ!!こんな時間!!




じゃ、俺行くな♪」




そう言って、大きな荷物を持ちあたしの前を通り過ぎていく




堪らず顔を上げた




そこには、立ち止まって振り向く雄輔の顔があった




荷物を下ろし、近づいてくる雄輔




そっと包まれるように抱きしめられ、唇を重ねた




軽く触れるキスを繰り返し、次第に熱いキスに変わり始めた時




あたしは雄輔の胸を押し返した




「。。。遅れるよ。。。」




「ぁあ。。。じゃ。。。」




「うん。。。じゃ。。。」




『またね』の言葉をお互い呑み込んで、雄輔は部屋を後にした








一人残った部屋の中




気がつけば、頬を涙が伝っていた




結局連絡先も何も聞かないまま




紙袋に自然に手が伸び、対のシーサーを出した




『ひまわり』と『YOU』の書かれたシーサーと




『お日様』と『I』と書かれたシーサー




二つで一つ。。。その姿が妙に切なかった




雄輔の作ったシーサーを手に取る




何気にひっくり返してみると裏に一言書いてあった




『また、会えるといいな♪  YOU』




奇跡でも起きない限り。。。無理だよ、雄。。。




あたしの涙がシーサーにポトリと落ちた。。。


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思い出すな~。この回は本当に切なかった~!。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。



でもって、『どうなんのよ~~~~?!』って思ったら、『次って、あたしじゃん?(゜д゜;)』…みたいな(笑)



この時ほど一読者に戻りたいって思った事はなかったよ(-。-;)



しか~し!タイムリミットは24時間。



誰に決められた訳でもないけれど、負けず嫌いの2人、意地になってましたね(笑)