【恋夢】好きと言えなくて…12 | カンタ印  元気印

カンタ印  元気印

日々の出来事、思った事などをとりとめもなく...

建物を出てきた和美は大きな息をついた。

やっぱり…。

覚悟をしていた事ではあったけれど、その事実を突きつけられて、やはりショックを受けていた。。

まっすぐ部屋に帰る気にはなれず、何となくお店などを覗いては時間を潰す。

〈和美ちゃん?〉 声をかけられて振り向くと剛士が立っていた。

待ち合わせまでの時間潰しをしていた剛士に付き合う事にした。



〈ビールでいいよね?〉

つまみをいくつか頼み、乾杯をする。

剛士が働いてた当時からいる同僚やお互いの近況などの話をする。

和美は楽しそうに話していたが、剛士はずっと気になっていた。和美のグラスが進まない事が…。

剛士の中にあった自分の妻の記憶が、その事に気づかせてしまった。

〈和美ちゃん?もしかして…?〉

和美の顔色がサッと変わった。認めたようなものだ。

〈ねぇ?それって彼の…?〉 そう訊く剛士に首を振る。

〈…直樹は…知ってんの?〉

黙ったまま和美が俯いた。

〈直樹のやつ…〉そう言って苦虫を噛み潰したような顔になる。

〈全く…ガキじゃないんだから、着けるとか、外で出すとか…〉

『違うの!』

イライラした口調で言う剛士を和美の言葉が遮った。

〈…違…う?〉

『…ぅん。私が…私がいいって言ったの…』

〈和美…ちゃん?〉 剛士が和美の顔を覗き込んだ。



『待って…出て…いかないで…』

あの日、限界が近づいて出て行こうとする直樹を和美が止めた。

「でも…」

『いいの…いいから…だから…お願い…』

懇願する和美に直樹の気持ちの中でも何かが弾けた。

そのままで最後まで和美を愛した。

直樹が和美から出た時、溢れた熱いものが和美の内腿を伝っていた。



『私が望んだの。もしかしたら?って思ったけど、でも、それでもいいって…』

自分に言い聞かせるように呟く。『それならそれで構わない…って』

〈だったら…。直樹だったら受け止めてくれるだろうよ?〉

『だから…だから嫌なの』

和美は剛士の目をまっすぐ見て言った。

                                                     つづく



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ああぁぁ~~~~~!切りどころが~~~~~!!


お願~~~~~い!和美を嫌いにならないで~~~~~!!