【恋夢】好きと言えなくて…2 | カンタ印  元気印

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【恋夢】好きと言えなくて…1→http://ameblo.jp/himewari0418/entry-10363395698.html


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包み込む直樹の腕に和美が身を預ける。


直樹の優しい性格を知りながら、そうしている自分をズルイと感じながら…。


エレベーターから降りてきた手前の部屋の住人が、2人をチラッと見やって自分の部屋へと入って行く。


『中に入って』 そう言って和美は直樹を部屋に招きいれた。




ガシャーン!


和美が飲み物を入れに行ったキッチンから派手な音がして、直樹が慌てて駆けつける。


『ごめんなさい。手が滑っちゃった』 


そう言って片づけをしようとする和美を直樹の手が止めた。


「…いいから。 僕がやるから」 


そう優しく笑う直樹に促され、和美は居間に行くとソファーに寄りかかるようにして座った。


「キッチン借りるよ。 牛乳あるかな?」


片づけ終えた直樹が飲み物を作り始めた。


やがて甘い匂いがして、ココアの入ったマグカップを手にした直樹が戻ってくる。


「飲んで。 きっと落ちつくから(-^□^-)」


にっこりと笑う直樹に、自分が情けなくて、直樹に申し訳なくて、和美の目から涙が溢れる。


『ごめんなさい』 そう謝る和美に直樹が優しく笑う。


「何で、謝るの? 僕、謝られるような事、何もされてないよ」


両手で包み込むようにマグカップを持ちながら、そっと直樹の肩にもたれる。


時々、直樹の手が優しく和美の頭を撫でる。


言葉は交わさず、お互い無言でココアを飲んだ。




「彼…の事?」


先に口を開いたのは直樹の方だった。


その頃には、空になったマグカップがすっかり冷えていた。


                                                        つづく