記念すべき最初のお話の『恋夢』
『夢の恋のお話』だからと名付けたんだけど、まさかこんな風にシリーズ化されるとは…。
本編では書ききれなかった部分をちょっと膨らませて番外編を書いてみました。
実は夕方更新のつもりが2度もひまったヽ( ̄д ̄;)ノ
泣いたよ。では、よろしければどんぞ~!
☆★☆★☆★☆★☆★☆
「ちょっと意地悪だったかな?(笑)」
店の外から窓際の席に座る雄輔を見て剛士はそう呟いた。
剛士が夏海の背中を後押ししたあの冬の日から1年近い時間が流れていた。
あの日、夏海と別れた剛士がポケットから取り出したもの。
「これもう1度、夏海の指にはめたかったんだけどなぁ…」
夏海が部屋を出る時に置いて行った指輪。
1度手放したものは、なかなかとりもどせねぇもんだな。…そう思った。
雄輔、お前は大丈夫だよな? 夏海の事、守ってやってくれよ。
『剛士、雄輔君との話は終わったの?』
声をかけられ振り向くとまいが立っていた。
『何か意地悪したの(笑)』
その言い方に「コイツに隠し事はできね~な」と、そう思う。
『いいんじゃないの?意地悪くらい。だって剛士の大切なもの、かっさらっていっちゃったんだから(笑)』
コイツは何でもお見通しだな(笑) どれだけコイツに助けられた事か…。
「なぁ、ちょっと付き合わねぇか?」
『いいわよ。ご馳走してくれるんでしょ?』そう屈託なく笑う。
無理して笑っていた時もあっただろうに。
「いや、今日は酒じゃなくて…」
『?』
キョトンとしているまいの手を掴んで歩き出す。
『ここ…?』
訳が分からないといった様子でまいが立ち尽くしている。
黙ったまま店に入るとあるコーナーに連れて行った。
「給料の3ヶ月分て訳にはいかねぇぞ(笑)」
『剛…士?』
「夏海には雄輔がついているから、もう大丈夫」
『いい…の?私で?』
「お前以外に誰がいる?」
潤んだ瞳に俺が映っている。
「待たせたな」
とびっきりの笑顔で笑ったまいの頬を涙が伝った。
おしまい
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
書いてしまってから思ったけど、今は『婚約指輪は給料の3ヶ月分』とかって言わないのかな?(^-^;