髪が触れるくすぐったい感覚に目が覚めた。
腕の中の麻紀が小さく身動きをしてうっすらと目を開けると、俺を認めてニコッと微笑む。
『雄輔く…』
君づけしようとした唇を指で塞いだ。
「なぁ…もういい加減《雄輔》って呼んでくんね?」
そう言うと笑って頷いた。
『雄輔…今、何時?…もう…朝?』
目を閉じたまま眠たそうな様子の麻紀が愛らしい。
「まだだよ(笑) 朝まではまだ時間あるし、もう少し眠ったら?」
そう言うと目を閉じたままコクンと頷いた。
『…ね…雄輔…。何か…今と同じような事…前にも雄輔に…言われた気がする』
そう言って フフッと笑う。
『…そん…な…事…ある訳…な…ぃ…』
そんな事、あるわけないのに。そう言おうとしたのだろうか?
最後まで言い終わらないうちに、また眠りに堕ちた。
穏やかな顔で眠る麻紀に心の中で話しかける。
気のせいなんかじゃねぇさ(笑)
あの日もしがみついてくる麻紀を1晩中抱きしめていた。
まだ寒い季節。 裏通りの派手な部屋のホテルのベッド。
何があったかのかは分からなかったけれど、辛そうな麻紀を放っておくことができなかった。
あの時、泣きつかれて眠った麻紀が剛士の名を呼んで一瞬笑った。
その笑顔が何だか切なくて、頭からずっと離れなかった。
数ヵ月後、結婚式で再び麻紀に出会った。
笑顔の消えた顔で2人を見つめる姿にドキッとした。
あれから、俺はずっとお前を見つめてきたんだ。
眠る麻紀の頬にそっと口づける。
『…ゆ…すけ…』
そう言って麻紀が幸せそうに微笑んだ。
この笑顔を一生守りたいと思う。
「麻紀…もうあんな辛い想いはさせねぇからな…」
麻紀の寝顔にそう誓った。
おしまい
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終りました。 今回もお付き合いありがとうございます(*^o^*)
ペタコメ、いつも嬉しく思ってます。
なかなかお伺いできないのが心苦しいのですが、お許し下さいね(^人^)
さて、次回作ですがただいま思案中。 始まったら、またよろしくお願いしますね。
また書くんかい?Σ(・ω・ノ)ノ!
ええ多分(笑) だって妄想の秋ですから~~~~♪о(ж>▽<)y ☆