その言葉に不安しかもてなくて、とにかく手術して今まで通りの姫様に、、元気な姫様になってもらわないとって気持ちだけが暴走した。
元気になってもらわないと。
こまる。
いやだ。
その気持ちだけで姫様とハナシをした。
どうも話が噛み合わないのだ。
そりゃそうだ。
そもそも、手術をするのか、しないのか。
この先どんな風に生きていくのか。
どんな風に終わりをむかえるのか。
それは姫様の人生で、アタシの人生ではないのにね。
アタシの気持ちを優先させ、アタシが困るから、アタシがイヤだから、手術して元気になってね。ってハハの言葉は、姫様にどんな風に聴こえたのだろう?
ある時ふっと。
「やってもぉたぁーーー!」
となったアタシ。
すぐに、手術した場合と、しなかった場合のいいところ、残念なところ、死んじゃうかもしれないこと、全てお話をして「手術をするのか、しないのかは姫様が決めること」そして、どんな答えを出してもハハはそのコトを全てうけとめる、と伝えた。
姫様はスッキリした表情で「手術して元気になる。オトナになってやりたいことがいっぱいあるから。でも手術は兄のお誕生日をお祝いしてから」と言った。
「死にたくない」ではなく、
「オトナになりたい。やりたいコトがいっぱいある」
この言葉に涙がとまらなかった。
この日から、姫様は「手術こわい」とは言うけれど、手術して元気になったら…のハナシを沢山する様になった。
キラキラ目をして。
強いなぁ
姫様ってホント強いなぁ。
命をかけた手術に、ひとりで向き合うと決めた姫様は、ホント強い。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
愛をこめて。
ヨーコ