お待たせして申し訳ないです。

お待ちして頂いてる方が

数人でも居てくださると嬉しくて

幸せを感じます。

そして感謝しかないです。



こちらは妄想です。

BL妄想のお話です、

あくまでも、あたしのわがまま

自己満足妄想です。








上矢印前ページ!復習ページです。

絶対忘れていると思うので。。。翔んでくださいませ。



このお話はファンタジーの世界を含むお話で尚且つBLですのでご注意くださいね。





ごめん翔…。
涙がポタっと頬をつたい顎から垂れた。


「どう……して……ないて、る…の?」

「………しょ、う?」

「ま…さひ……ろさ…ん?ここ……ぼく……」

「翔!!」

「イタッ…」

「ご、ごめん!先生呼んでくるわ!」

弱々しくても翔の声でオレの何かが壊れたのか?何も考えることなく翔の身体に触れ揺さぶってしまった…。


「……ぅん。」

翔が目覚めた!
これは夢じゃ…ない、よな?
どうか夢じゃありませんように!!

冷静のつもりでも全然冷静じゃなかったみたいでオレの慌てっぷりは相当だったようで

「あ、あの!翔が!翔が!!」

「ま、松岡さん!落ち着いてください!」

「あ、だから!翔が!翔が…えっと…そのえっと…」

なんだっけ?なんて言えばいいんだっけ?


「櫻井さんが、どうかされたんですか?」

「だから!!翔が!翔が!」

え?オレ…大丈夫か?
頭では、伝えたいことは理解できているのに、それを言葉として口から吐くことができない。
なんだ?なんでだ?なんだこれ。
オレどうしたんだ?
目覚めたことを伝えればいいだけだろ!
翔の目が覚めたから先生に来て貰うように言えばいいだけだろ!
なんなら看護師さんだけでも来て貰えばいい。
なのに…なぜ…文字を音に変換できない?


「もしかして…目覚めたんですか?」

「さっきからそう言って…ない?オレ?」

言えてねえわ!言えてねえから伝わってなくて…あ、察してもらえたわけね。


「松岡さんでもテンパることあるんですね。

いつもは…櫻井さんの傍に居る時は少なくとも、ここまで慌てたことありませんでしたよ?

病院に駆けつけて来られた時も多少取り乱した感じは、ありましたが怪我の具合とか詳細を先生から聞いている時は冷静さを取り戻してましたし…こんなふうに何を伝えたいのか?わからないことなんてありませんでしたからね。

先生呼んですぐ行きますね!」

「…は、はい。
よろしくお願いします。」

テンパってんの?オレ…?
だよな。
テンパるわ!
なかなか目覚めてくれねえだもん。

参るし凹むし落ち着かねえし…仕事してるけど気になるし、だからって、翔から離れて会社で仕事するとか無理だし!

離れてる間に良くも悪くも急変したら、めちゃくちゃ後悔するのは目に見えてるし!
オレが居ない間に容態が悪化したとして、オレが傍に居なかったから急変に先生たちが気がつくのが遅れて…とか考えたら無理だった。

そもそも…オレが、もっと早く翔の異変に気がついていたら…こんなことには、なってなかった。
はずだ。

一人暮らしを辞めて前みたいに一緒に暮らそ?と提案し翔は「もう少しだけ待って欲しい」「考えるね。」と言ったけど…そんなの(本当は嫌だけど)嫌われようが、怒られようが、さっさと連れてこればよかったんだよな。

ま、モニター付いてるし…おそらく急変した場合は、すぐにわかるんだとおもうけどさ。

オレには過去に苦い経験がある。
翔が幼い頃、羽のメンテナンスと称して悪戯…じゃない!性的虐待を受けているかもしれないと翔から報告を受けていたのに、それを母親に伝えなかったばっかりに、翔は酷い目に遭った。

確かに未遂に終わったけど、その日までに色々されていたし、大人に翔から聞いたことを話していたら、あんなトラウマを作ることもきっとなかった。

その日から、オレは誓ったんだ!
翔を守ると!
なのにこのザマだもんな。

ま、そういう感情も重なって翔から離れたくなかった。

それに…翔が目覚めたとき誰も居ないとか不安がらせる要因は省きたかった。

オレじゃなくても誰かしら居たらパニックは起こさないかもだけど、その相手はオレでありたい!

もし、パニックを起こしてもオレが抱きしめたいし、オレが落ち着かせたい!

とかの願望もあったけどさ。

そんなオレがテンパってどうすんだ!