こちらはBLの妄想のお話しですのでご理解頂きお進みくださいね。










仕方ないのだけど。

その日も、迎えに行ったのはかずくんだった。


それは【オレが迎えに行くから大丈夫!】と一番に返信を返してたから誰も何も言わなかった。

そして帰宅してみれば…おれからしたら、とんでもない光景が繰り広げられていた。

まーくん、じゅんくんから見たら、それはいつもの光景らしいのだが…。

はあ?ともなったし!なんだこれ?ともなったんだ。

玄関に入り「ただいま」と言えば昔は誰かしらが出迎えてくれたんだけど今では誰も来てくれないもんな。

中高生の頃は、よく翔ちゃんが「さとにいたん、おかえりなたい。」ってさ、出迎えてくれたんだけどな。

「おしょかったね?」とか拗ねた感じで言われると、仕事で遅くなったおれは悪くもないのに「ごめん、ごめん。」なんて謝って翔ちゃんを抱っこしたりして…。

いつか翔ちゃんに告って…もし、うまくいって恋人同士なんかになれたら…一緒に暮らしたいな。

翔ちゃんと一緒に暮らすようになったら…遅く帰ったおれに、あの頃のように拗ねた翔ちゃんが出迎えてくれるかな?

そんな翔ちゃんのご機嫌を直すために…おれ翔ちゃんに何するだろ?

や、待てよ?翔ちゃんのが遅く帰ってくるかもだよな。

そしたら…おれ…めちゃくちゃ心配しちゃうだろうな…で、帰ってきた翔ちゃんにお仕置きしちゃうとか?

お仕置き?なんの?どんな?
その前に一緒に暮らせるまでに持ってかないと!

まずは仲を取り戻して告って…それから…。

なんて考えつつリビングに行く途中で母ちゃんが

「あら、早かったのね、それなら智が車でお迎えに行ってくれたらよかったのに。」

なんて言うから

「和くんが、一番に返信してたし。」

「そうだけど、翔ちゃん車のが楽だったかな?って。
和くんも一緒に連れてきたらよかったんじゃない?」

「そんな体調悪いの?」

「うーん、今は和くんに甘えてるわよ?」

「はあ?」

何それ!

「甘えてるのもあるけど…あれは和くんも甘やかしてるわよね。わたしは助かるからいいんだけどね。」

「そうなの?」

「見てみたらわかるわよ?
と言っても…翔ちゃんも限界なんだけどね。」

「体力の限界?」

「無理させて熱が出るよりは早く休ませたほうがいいしね。」

「熱が出るほどなの?」

「出ないように気をつけてもらいたいけど…翔ちゃんも…みんなと一緒に学校でやりたい事あるだろうしね。
智からも早く寝るように言ってもらえる?」

「わかった。」

と会話をして入ったリビング。



「かずぅ〜」

甘ったるい声で和くんを呼んでる声に、まず驚いた。