おれは、かずの腕に抱かれて目を閉じたら、あっという間に眠りの渦に飲み込まれていった。
起きたら朝で、おれはパジャマを着てた。
その日は悩みも解決して、恋人のかずと目覚めるまで一緒にいられた幸せを噛み締めた日でもあるけど、数日間、悩んでいた相手の一人、松潤が可愛く見えた日だった。
あ、その潤が、おれに近づいてきて ソファの前に椅子を置いて座った。
「翔さん? 起き上がれる?」
「あ、うん。」
『しょお君』って呼ぶね?とか あの日は言っておきながら『翔さん』と呼ばれると、ちょっとだけさみしいよ?
返事はしたけど、ソファに預けた身体は簡単には動いてくれなくて鉛のように重く感じた。
「あ、いいよ。ちょっと待ってね?」
そう言った潤が、おれの身体をゆっくりと起こしてくれた。
「相葉君、さっき頼んだ白湯持ってきて?」
と、潤が言えば
「オッケー!」
と、返ってくる相葉君の元気な声。
その声に、おれは救われる。
潤はそのカップを受け取ると どこからいつの間に出したの?思ってしまう白い粒を手のひらに乗せてた。
それが薬だとわかったのは…
「はい、しょお君 舌だして?」
と、言われた時だった。
***つづく***
あくまでも妄想です。