※これはイルーナ戦記を曲解した吟遊詩人が語る真偽の物語です。好ましくないと思う方はブラウザバックなどをお勧めしますが、またいつの日か当ブログに辿り着く事を願っています。

     それでは
          あなたが巡るかもしれなかった物語へ
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   ネジム湿原と首都ソフィアを繋ぐ広大な平野に1つ小さな湖がある。そこから少し先に行くとただ広いばかりの田舎屋敷が佇んでいる。
   そこがこの物語の始まりである。始まってしまっているのは仕方ないとして、終わる見込みは全くと言っていい程にない。
   一人で話しているのか、家に近づけば語り口調の声がして、立ち止まり聞いてみれば中々に見事なものかも知れなくて、パルルからスルビニア、この世界の何処かにある暗黒大陸の住人すら頷かせる事が出来るかも知れない。

 「さぁ! 今日も話をしようか。そうだね……氷竜ゲフリルの奇談についてとかどうだい?」
   自身に満ち溢れた声をあげる。 
 「それはもう聞いたわ、神様の話も魔導科学の話も」
   主人の恋人なのか、とても落ち着いた声をしている。
 「あなたの話は全部、本当か嘘か分からないもの、ワクワクはするけどそれ以上がないわ」
  「はは、どうしたものかな。うーん……それじゃあこれは?」
   羽根の装飾がされたオカリナを手に取り懐かしそうに撫でる。
  「あら、あなたが音楽をするなんてどういった風の吹き回しなのかしら?」
   少し馬鹿にしたように笑い不思議そうに見つめる。
  「いや、これはね壊れていて音がならないんだ。ううん壊れているって言うのかな?僕がこれを手にした時から音は鳴らなかった。僕が下手くそなだけかと思ったんだけどね、誰が吹いた所で結果は同じ」
   吹いて見せるが音はならず、息だけが穴を通り抜ける。
  「今からする話は誰にも聞かせたことがないし、知ってる人も極わずか、自分の事を話す語り部なんて居ないからね。この片目もその1つ」
  「あら、その眼帯は格好つけて居ただけなのだと思っていたわ、ごめんなさい」
  「君はいつもそうさ僕の話を面白がる半分、僕自身を馬鹿にしている。語る前に言っておくよ?  僕はこの世界の神様に出会い、暗黒大陸に行きスピーシアと契約を交わした。これは僕であって僕じゃない物語。題名はそうだな……゛イルーナ戦記゛とでも名ずけようか。そんなミンストレルの話しさ」
                     〜next iruna story〜  
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参考文献
《iruna全集》(ヴェサリア出版)
《イルーナの職業解説大全》(ヴェサリア出版)
《曲解的吟遊詩集》より一部抜粋