すみずみまで優しく
私たちは誰でも本来、「幸せな心」を持っています。幸せを願う優しい心を持っています。
だから例えば、家族に対して幸せでいてほしい、とそう願うし、お友達がいるなら幸せになってほしいと願う、私たちには誰でも皆、そういうステキな心を持っています。
だけど、時として「切り離し」ともいえる、源から離れた意識が出ることもあるでしょう。
それは、私たちが人間界を生きる上で、とてもリアルな気持ちですね。
例えば、皆、幸せになってほしいと思うけれども、○○さんにだけはどうしても願えないというような狭い気持ち、そういうものが思わず出るような時はありませんか?
あの人にだけは幸せな優しい気持ちを向けられない、つい尖ってしまって幸せを願えない。
そんな「切り離した意識」を、私たちが使う時がありますね。
それは、その人そのものではなくて、その方に投影している【自分自身の一部】を受け入れられていないのです。
例えば自分が「幸せになるにはちゃんとしてなくちゃいけない」という信念を持っていて、自分がそれに縛られていると、
「ちゃんとしてくれない人」がゆるせなくて、受け入れられなくなるのです。
でもそれは、自分の中にちゃんとしなきゃと強い縛りがあるのですね。
それが自分の中にあると、自分がうっかりミスしてしまったり、幼稚さが出て未熟な姿が露呈した時に、どうしても見たくなくなる。ふれたくなくなる。絶対認めたくなくなるのです。
すごく自分を責めているんですね。だから、切り離してしまう、
「どうしてできないの?ちゃんとしなくちゃダメじゃない!!」声なきエネルギーの罵倒を自分に向けている時なのです。
そういう時、同じ波動をもっていて、同じ波動を出している人のお幸せは願えないのですね。
自分の心の奥も不快で、イヤな気持ちになるからです。
でもだからこそ、聖母意識は私たちに、まず内なる優しさを説くのです。
愛と幸せの源泉である大宇宙の聖母意識と同じく、私たち一人一人にも内なる聖母意識があることを、くりかえし知らせてくれるのです。
自分の中のできない何も持たない自分も、未熟な自分も、
時に意地悪な自分も、猛烈に怒りにふりまわされる自分も、
いつでも、どんな場所にいても、
源から、切り離される事なく、大切に愛につながっていけるように、包み込み、助けていく意識を育てます。
どんな自分も捨てないで、成長を助けてあげるあたたかさが必要です。
それは自らが愛を学ぶ過程なんだと、再び幸せな源にあたたかく自分を結んで、励ましていく。
自分をもう一度、信じてゆく、包み込み慈しんでゆく。
そんな安定したあたたかい意識場が自分の中で創られていくと、あれほどゆるせなかった、幸せを祈れなかった○○さんも何だかやわらかく見えてきて、
「あの人だけはいや」という狭い自分の固い心が溶けてしまうんです。
どの角度の自分も、どの位置の自分も、
ちゃんと源につながって進化していく。
そのあたたかみに自分を戻してあげられると、
皆みんな幸せでいてネと、優しい意識がすみずみまでゆきわたり、あふれてくるようになるでしょう。
そんなふうに自分が意識を大きくひらけると、宇宙からあなたにたくさんの愛のエネルギーが入ってくるから、
あなたがまず幸せになるし、光が漲り、深い息ができるようになるのですね。
人生が愛になる優しい世界になっていきます。
あなたの世界を愛で満たしましょう。
幸せでいっぱいにしましょう。
すみずみまで、幸せが行き届きますように~。