誰もが「怖れ」というものに、直面する時があります。
何かを行動する前に、「怖くなる怖れ」は、私たちを止めるのに充分すぎるエネルギーですね。
でも大丈夫。
怖れって私たちの心が作り出している幻想で、実体はないからです。
誰でも、心の深い場所に何らかの怖れを握っているものですが、
何かのきっかけで、その無意識の怖れがむくむく表面化する事があります。
人生で、そんな瞬間に気づく事がありますね。
ギュンと恐怖で縮こまり、息もできなくなるくらい、自分が不安と恐怖にふるえあがる時が。
そんなふうに、大きな怖れに直面するのは、あなたに変化が始まった時です。
逆にいうと、
あなたのスピリットが動き出し、変化が起きはじめたから、動き出したそのエネルギーに反応して、
深いところにあった「怖れ」が解き放たれて、波動をあげようとしているんです。
怖れに実体はなく、あくまで自分の思い込みが作り上げた幻想でしかありませんが、
ただ、怖れというのはとても重いエネルギーで、握っていると、低次の領域に私たちを縛り付ける力となってしまいます。
だから、行動が重くなり、私たちは先延ばししたり、動きが遅くなって、いろんなチャンスやタイミングを逃してしまうんです。
でも怖れには、本当は力がない。
それに気づけると、私たちはやわらかく、軽~く、軽やかになってくるのです。
だけど、その通りすぎてく自分の怖れさえ、あなたの一部だったのですから、一輪のかわいいお花を捧げるように、優しくしてあげてください。
怖れは、「明らかにしてあげる」ことで、癒してあげられます。
握って隠し無視するほど、固く重くなり、怖れが強くなりますから、
自分が何を怖れているのかを、まず明らかにしてあげてください。
そこに優しいまなざしを向けて、ちゃんと頷いてあげるのです。
「失ったらどうしよう」と感じている自分に気づいたら、ああ、これを怖がっているんだなと、気づいてあげて。
「失敗したらどうしよう」
「バカにされたらどうしよう」
「一人になったらどうしよう」等、
「ああ、私はこれを怖がっていたんだ。
これが現れたら、自分はだめになるという幻を、信じていたんだな」と、気づいてあげるだけ。
責めないで、ただ、自分が何を怖がっていたのかを、明るみに出してあげる。
そこに優しく、気づきを送ってあげるんです。
「ああ、私はこれが怖かったんだな」
「それで動けないでいたんだな」と、
怖れに気づいてあげましょう。
「表に出してくれて、ありがとう」と、優しく自分と向き合い、気づいてあげて、あたたかくしてあげるのです。
それまで隠れていたものに、気づくことで明るみにだしてあげると、怖れのエネルギーはリリースされて、ほっとする。癒されるんです。
まず、変容が起きるでしょう。
怖れに直面する時は、その怖れが大きければ大きい程、私たちは大きな変化の時を迎えているのです。
だから、自分に寄り添い、励まして、教えてあげてください。
怖いのは「成功したら私には価値があって、失敗したら価値がない」と信じているから。
「失ったら私にはなにもなくて、だから今ある豊かさにしがみつかないと、何もなくなる」と、信じていたから。
だけど、それは幻想なんだよと、怖れてるあなたの一部に、優しく教えてあげてくださいね。
本当のあなたは、成功したら価値が増えて、失敗したら価値が減るものではないのですよ、と。
外側の状況によって、減りも増えもしない。常に豊かで、常に満ちたりてて、常に幸せなのがスピリットという本当のあなたなんですよと、真理を明るみにしてあげてください。
そのあたたかさな泉に気づくことが、素晴らしい癒しと創造につながるからです。
怖れがでるのは、変化の時。
あなたの中で、新しいエネルギーが動き出す時。苦しみからではなく、優しさから動き出すことができますよ。