いざ入隊・その2 | I LOVE 陸上自衛隊

いざ入隊・その2

翌日の午前は「精神教育」と言う中隊長の挨拶を兼ねて、自衛隊の仕事や役目などに付いて教育されます。精神教育と言っても「洗脳教育」ではないのでご安心ください。


そして昼食ですが、新隊員の初めのうちは営内班全員で1つのテーブルに着き、最初のうちは班長も一緒に食事をします。駐屯地には陸士食堂・陸曹食堂・幹部食堂と別れていますが、この時班長は陸士食堂で食事を取ります。陸上自衛隊の食堂で食事を作っているのは、駐屯地内の部隊の隊員で、これは幹部からスタートした私のような自衛官以外(早い話が2等陸士から始めた隊員)は必ずやらされる仕事です。理由は陸上自衛隊は「サバイバル」要素があるため「料理の仕方を覚えるのは当然」と言う考えの下からです。一方で、海上自衛隊と航空自衛隊は「調理専門」の隊員がいて、海上・航空共この調理専門部隊は「大人気御礼」状態で、競争率はメチャクチャ高いです。


自衛隊の食事は駐屯地によって味はよりけりで、小規模な駐屯地の方が味が美味しい傾向があり、中大規模な駐屯地は、味の変わりに2種類のおかず(例えば肉と魚・麺類とカレーなど)の選択や、ファミレスなんかにある「ドリンクサーバー」を設置している駐屯地もあり、私が最後の赴任地となった朝霞駐屯地の食堂は、ふりかけやマヨネーズ・お茶漬けの元etc.があり、ドリンクサーバー(ジュース・コーラ・コーヒー)もあります。

尚、自衛隊の食事は無料と言いますが、これは独身隊員で営内で過ごしている陸士と陸曹のみ。既婚者と幹部自衛官は有料です。幹部食堂はセルフサービスではない所もあり、また幹部と体育学校の生徒には「特別メニュー」もあります。


話は戻って午後になると書類の手続きを始めます。住民票の転入届から始まって、(大規模な駐屯地だと)預金口座の情報など、イヤと言うほど書類を書かされます。そして最後に「宣誓書」、分かりやすく言えば「雇用契約書」にサインをします。この宣誓書を見て入隊拒否する事もできますが、宣誓書にサインをしたら「よっぽどの事情がない限り」(任期制隊員の場合は特に)退職させてくれません。これを書くのが28日。そして審査は2~3日で通り、来月の1日に初めて「二等陸士」に任官されます。自衛隊に入るのが26日と言うのは、この手続きなどからなのです。


明日は、新隊員の訓練について説明します。