AI (ロボットに残された哀しく美しい記憶とは)
その少年の名前は ディビット
凍り付いた地球の海底での2000年の
深い眠りから 今 目覚める。。
「AI」とは ハーレイ ジョエル オスメント君主演
スピルバーグ監督の近未来の映画のタイトルです。
不思議な余韻の残る 美しくて切なくて 心温まる内容・・
クリスマスまでの日々 観た(読んだ)方の心に 優しい何かが
残りますように・・・。。<m(__)m>
原作は 「スーパートイズ」 1970年 ブライアン オールディス著
当時 彼はSF作家 として有名で はじめに
スタンリーキューブリックが この作品を映画化
したいと申しでました。 が その後彼が亡くなり
その意思を引き継いだのが スピルバーグだそうです。。
以下 ネタバレになります。 嫌な方は 読まないで
くださいね~~。。 <m(__)m>
地球温暖化と少子化がかなり進んだ近未来のお話です。
政府は様々な事情から 夫婦が子供を持つことを
許可制にして制限する!? 人間の子供より精巧な
子供型ロボット(人口知能搭載)の生産に力を入れる。
その研究所の一員であるヘンリーと妻のモニカ
の家に ある日試験的に人間の子供そっくりに作られた
AIロボットのデイビットがやってくる。
夫婦には実際に マーティンという息子がいたが
不治の難病で入院していた。 そんなこともあって
最初はロボットなどいらないと デイビットに
強い拒否反応を示す母のモニカであったが。
そのデイビットの本物の子供のような愛らしさ
に 少しずつ母としての愛情を持ち始める。そして
モニカは デイビットに 母(自分)のことを
愛するようにプログラミングする。。
ここで物語は大きく暗転?!
不治の病と思われていた息子マーティンが
奇跡的に治癒 家に帰ってくる。 人間の子供
そっくりで 両親に可愛がられるデイビットを
見て マーティンの嫉妬心は燃え上がり・・・
デイビットと母の愛をめぐって争うことに。
人間の子供のほうが考えることが陰険か!?
マーティンはデイビットを計画的に貶めていく。 💦
ついにデイビットに失望した夫妻は 彼を
廃棄処分にすることを決める。。その当時
いらなくなったり 壊れたロボット専用の
廃棄施設があった。
モニカは 森へピクニックに行くとデイビットを
騙し 廃棄施設へ連れていく。。しかし 処分する
決心はつかず その先にある森へと彼を連れて行く。
そして これからは人間に近づくことなく 自分の
力で一人生きていけと・・諭す。。
中略
森の中では 恐怖のロボット狩が行われていた。
危ないところを助けてくれた大人のロボットや
いろんな出会いを経て・・・
デイビットの 母の愛を探す旅がはじまる。
彼は 昔 母に読んでもらったピノキオの話から
自分が人間の子になれば きっとまた母に愛して
もらえるに違いないと思い・・ピノキオにでてくる
ブルーフェアリーを探す。
それは マンハッタンの海底深くに沈んでいた。。
その像にデイビットはひたすら母の愛と母に再び
に逢えることを祈る
が その時 地球は 何回目かの氷河期に入る!
そして 2000年後・・・。。
未来世界の新しい生き物(宇宙人?)によって 海底から発見された
デイビットは ふたたび起動される。
彼らにとって デイビットの記憶は
失われた人類の歴史を知るための貴重な資料であった。
大昔に繁栄した 想像力に富み 優しく愛し合うことを知る
人間という生命体について 彼らはほとんど知識を
持たなかったのだ。
そして彼らは言う。 デイビットがその貴重な
記憶を見せてくれたら 1つ願いを叶えてあげよう・・
と。
そして デイビットは一日だけ 母モニカの
クローンと再会を願う。。 邪魔なマ~テインも
いない! すぐに廃棄しろとわめく父もいない
その記憶の作り出す空間で デイビットは 母と
しあわせな時間を過ごす。 彼女から・・・
「愛しているわ デイビット」という心から聞き
たかった言葉も聞くことができ その夜 彼女の
横で幸せな眠りにつくデイビット。
ピーターパンの永遠の子供のように・・。。