イラン/ハメネイ師の実態と米トランプ大統領
家事をしながら動画を観ている(というか聴いている)と、最近はやはりアメリカ/トランプとイランについてのニュースをよく耳にします。日本のメディアの論調だと、アメリカ/トランプ大統領に批判的、イラン/ハメネイ師に配慮するメディアが多いように思いました。私は政治にそこまで興味はないものの、経済(貧困改善)に興味があり、以前中東についてリサーチしたことがあります。その時に得た知見を踏まえると、「日本メディアは必要な情報を報道していない」と感じたので、今日はイランの経済や、最高指導者だったハメネイ師などイラン上層部の実態について書きたいと思います。メディアが報道するハメネイ師私が観たニュースで最もビックリしたは、ハメネイ師の息子にインタビューしたことがあるというジャーナリストの方が、 ハメネイ師は敬虔なイスラム教徒で、質素で禁欲的な生活をしていた 性格は謙虚で、最高指導者に任命された時は固辞しようとした ハメネイ師の息子は、権力者なのに偉そうではなく、フレンドリーで親切など、「イスラム教への信仰心が強すぎて自由を求める民衆を弾圧したけれど、個人としては謙虚で尊敬できる人物(清貧)」といったようなニュアンスで語っていたことです。ハメネイ師の資産そのジャーナリストが言う通り、ハメネイ師が清貧なのかというと、成金イメージのトランプ大統領を大きく上回る蓄財具合です トランプ大統領の資産:約73億ドル(約1.1兆円) ハメネイ師の資産:約950臆~2,000臆ドル(約15~30兆円)トランプ大統領の資産はForbes(2025年)が報じていた内容で、ハメネイ師の950臆ドル(15兆円)はロイター、2,000臆ドルはアメリカ政府の調査結果に基づいた数字で、あくまで「調査で判明した部分のみ」です。AIにイラストを生成してもらったら、のようなかんじで出てきましたハメネイ師の息子・モジュタバ師の名義でも、イギリスやドバイに多数の超高級物件を保有しており、イギリスにある資産だけで10億ポンド(約2,000億円)以上とのことロイターが報じたハメネイ一族の資産ポートフォリオはいかのようなかんじらしいです。 不動産: 約52臆ドル(約8,100億円) 企業の株式(37社超):約43臆ドル(約6,700億円) 息子モジュタバの海外資産(英国のみ): 10億ポンド(約2,000億円)ハメネイ一族の錬金術国民の多くが困窮している中、ハメネイ一族がどうやって巨額の資産を築いたのかですが、ズバリ「国民からの搾取」です。不動産トランプ大統領と同じく、ハメネイ一族もイランの不動産王ハメネイ師の場合、個人ではなく「Setad(セタード)」という政府系の組織名義が資産を保有しています。そのビジネスモデルはというと、「反体制派やイスラム教以外の国民が所有する土地を強制的に没収し、“所有者のいない物件”としてセタードに名義を移す」というもの。セタードは、前最高指導者のホメイニ師が設立し、当初は革命で亡命した王族など、実際所有者がいなくなった不動産だけを取り扱っていたようです。また、ホメイニ師は本当に敬虔なイスラム教指導者で清貧だったようですが、ハメネイ師はセタードを私物化し、個人の蓄財に利用地上げ屋や地面師が可愛く思えるヤクザな手法で、どこが清貧なんだと思います国営企業の乗っ取りイランはイスラム革命後、外国企業やイラン人が所有していた企業を国営化しましたが、それを再び民営化していきました。が、実際は、国営企業の株式をセタードが取得し、利益を吸い上げています。密輸とマネロンアメリカの金融制裁が強化された後、ハメネイ師一族は資源や武器の密輸、マネーロンダリングに注力。こちらは主に息子のモジュタバ師が手腕をふるっていると報じられています。もう一度言いますが、ヤクザ顔負けの手法で、どこが清貧なんだですハメネイ師一族以外の搾取者と、ハメネイ師一族だけでも国民から相当に搾取しているのに、イランには他に2つも巨大な搾取者がいます。イラン革命防衛隊(IRGC)ただ今アメリカ軍と戦闘中の革命防衛隊は、ハメネイ師や現政府への忠誠を誓う見返りとして、様々なビジネス利権を与えられています。なんと、そのIRGC関連の事業は、GDPの約50%前後を占めているとのこと世界最強と言われるアメリカ軍を相手に勇敢に戦っている理由は、国や政府、国民、宗教、イデオロギーのためではなく、単純に巨万の富と利権を守るため宗教指導者ハメネイ師以外の宗教指導者たちは、「ボニャード」と呼ばれる、表向きは慈善事業を行う宗教財団を通じて、様々な利権を活用した事業を展開しています。三頭体制による搾取上述の通り、イランの経済権力構造は「ハメネイ師+IRGC+宗教財団」の三頭体制となっており、この体制がガッツリ国民から富の収奪を続けている、という状態が続いています。イランは原油埋蔵量が世界2位なので、サウジアラビアやUAE、カタールのようなキラキラ系産油国なれるポテンシャルはあったはず、と思うと、本当にイランの皆さんが気の毒になります賢い搾取とセコい搾取実際のところ、サウジアラビアやUAE、カタールといった湾岸キラキラ系産油国も、王族が政治と経済を牛耳っていて、国の富を吸い上げてはいます。なので、湾岸産油国の王族の資産規模は、大体ハメネイ師の数倍ただ、湾岸産油国は国民が豊かに暮らせるように利益還元をしてますし、産業育成のための投資や安全保障、外交もしっかりやっています。近年は長年の宿敵・イスラエルとの国交正常化すら進んでいて、既にUAEとバーレーンはイスラエルとの国交を2020年に樹立、サウジアラビアも国交正常化に向けて調整を進めていると報じられています。同じ強権政治でも、トップや上層部が違うと国民の運命は天と地ほど違いますねAIにまとめてもらった、湾岸産油国とイランや北朝鮮との違いは以下のようなかんじです。湾岸王族モデル石油収入(天の恵み)↓ 王族が管理・運用(GDP比60〜80%) ↓ ┌────────────────┐│ 国民への還元 40〜50%│ ← 無税・無料医療・教育・補助金・公務員給与│ 王族の豪遊 10〜20%│ ← 宮殿・ヨット・アート・海外資産│ 軍事・安保 7〜10%│ ← 米武器爆買い+自前軍隊│ 再投資(SWF) 20〜30%│ ← ADIA・QIA・PIF(将来の糧) └────────────────┘↓ 国民は政治的権利を(暗黙に)放棄「文句言わない、革命しない=生活保障」イラン・北朝鮮モデル石油・国家収入↓ 独裁者・軍・宗教組織が収奪↓ 国民への還元はほぼゼロ → 貧困・インフレ・飢餓→ 体制維持は「恐怖」で支配イランの今後昨日ニュースで、次の最高指導者候補にハメネイ師の息子の名前があがっていると聞きました。トランプ大統領と同じく、私も受け入れられませんトランプ大統領「ハメネイの息子は受け入れられない」イラン最高指導者の後継「ベネズエラのように私が任命に関与」と主張 | TBS NEWS DIGイランの最高指導者・ハメネイ師の後継者について、アメリカのトランプ大統領は「ハメネイの息子は受け入れられない」との考えを示しました。アメリカとイスラエルによる攻撃で死亡したイランの最高指導者・ハメネ…newsdig.tbs.co.jpハメネイ師の息子だからダメなのではなく、マネロンや密輸の手腕に長けた反社だからダメなんですよね。息子を候補者としてあげてくるあたり、残ったイラン現体制の上層部は、今後も国民を弾圧&搾取する気満々のようですよねイランの場合、前述の通り、支配&搾取はハメネイ一族だけではなく、革命防衛隊と宗教指導者も含めた3頭体制。。。北朝鮮は金正恩一家だけですが、人数が多いことが体制転換を難しくしていると思います。いきなり民主化は難しいと思いますし、個人的には必ずしも必要ではないように思います。また暫くは誰かの強権政治体制になるのかと思いますが、恵まれた資源や立地を活かしてパイを大きくし、イラン国民の皆様が普通に暮らせるくらいには富を還元する人が登場するといいな、と思います。それには、搾取3グループを、最低でも新リーダーに圧力をかけられないくらいに弱体化させることが必須私はそういう意味で、アメリカとイスラエルの軍事行動が成功してほしいと思います。イラン国民の皆様にアラーのご加護がありますように