徒然草 第百六十三段

 

 陰陽道で言う、太衝の「太」の字を、点を打って「太」と書くのが良いか、それとも点を打たずに「大」と書くのが良いかと、陰陽道をやっている人たちの間で論争になったことがありました。

 

 盛親入道とかいう人が、「安部吉平さんの自筆で占いを書いた紙が、関白の近衛様の家にあります。そこには、点を打った『太』と書かれていました。」と言いました。

 

 

 陰暦9月の異称は「長月」だけとばかり思っていました。しかし、たくさんの言い方があるようなので調べてみると「夜長月、色どり月、稲熟月、小田刈月、…」と、書くのが嫌になるほどありました。

 

 

「ところで、陰暦の7月は何て言うんですか?」 ヒメ

「”文月”、又は、”文披月”と言うんです。」 父

 

 

 しかし、「太衝」という言い方はありませんでした。

 

 陰陽道の方から調べてみると、陰陽道の中に十二月将の中に「太沖」というのがありました。「太沖」を「太衝」という事があると書かれていました。詳しくは分かりませんが、十二月将に関するものであるようです。

 

 

「陰陽道って、映画の中だけの話と思っていました。」

 

 

 安部吉平さんは安部清明さんの長男です。「友人である医師の丹波雅忠さんと酒を飲んでいた時、吉平さんが『早くその盃の酒を飲んでしまわないと揺れが来ますよ。』と告げました。その直後、実際に地震が来たという事です。」という話が残っているという事です。

 

 安部清明さんに負けないくらいに有能な陰陽師で、「指すの御子」と呼ばれるほどの占いの名手だったようです。

 

 

「吉平さんでも映画ができそうですね。」

 

 

 良く雨が降ります。なぜか、草むしりの時間と散歩の時間に雨が止んでいることが多いです。

 

 

「『草むしりをしなさい。』、『散歩しなさい。』と言っているのでしょう。」

 

 

 himemomo-nさんが、「ほんとに不思議ね。」と言いますが、「雨が降るので、草むしりも散歩もしなくていい。」という気持ちになっている時に、雨が止むと複雑な気分になってしまいます。(心の中で予定が狂ったせいでしょう。)

 

 

 

「誰が言ったんでしょうね。」

  - モモの一言 -