徒然草 第百十四段
今出川の大臣が嵯峨へ出かけた時に、有栖川の水が流れている所で、牛飼いの塞王丸が牛を追い立て、牛車の速度を速めました。
すると水が跳ね、牛車の前板にかかってしまいました。牛車の後部に乗っていた為則さんが「けしからん牛飼い童だ。こんな所で牛を追い立てるやつがあるか。」と言いました。
すると、今出川の大臣は機嫌悪そうに「あなたは塞王丸より牛車の扱いを知らないではないか。あなたこそけしからん。」と言い、為則さんの頭を牛車に打ち付けました。
「けしからんのはいいけど、頭を牛車に打ち付けるのは、やりすぎでしょ。」
塞王丸は坊門信義さん(太秦内府)の家来で、後嵯峨院の牛飼いだったそうです。
これから先は、兼好さん何を言いたかったのか、どのように話をまとめたかったのか不明な部分です。
坊門信義さんに仕えていた女房の名は牛にちなんで一人は膝幸、一人はこと槌、一人は抱腹、一人は乙牛と命名されたそうです。
「坊門さんに仕えていた女房さんたちは可哀そうですね。」
坊門信義さんは内大臣を辞した後、鳥羽院別当及び厩別当を兼帯していました。院厩は院司の部署で、院の牛馬を管理していたようです。そのため、女房の名は牛にちなんだ名前を付けたのでしょうか。不思議な最期の文章でした。
豆岳珈琲
のんびりとコーヒーが飲みたくなったので、豆岳珈琲に行ってきました。
助手席からナビを見ると車は道のない所を進んでいます。そういうところですから、Wi-Fiは繋がりません。
「帰りに小鹿を見たんだってね。」
ようやく、豆岳珈琲に到着しました。
携帯を見ることなく風景をぼんやり見るのもいいものです。
「私だったら、眠ってしまいそうね。」
私が頼んだ、ブレンドとチーズケーキが来ました。
ゆっくりした時間を過ごすことができました。このような時間もいいものです。
「自然の中は心が落ち着くね。」
- モモの一言 -