徒然草 百十段
この段に入る前に予備知識を入れておきます。
双六と言えば昔正月になるとみんなでやった、日本のボードゲームの元祖みたいなものです。サイコロを振ってゴールを目指すというものですが、そのような双六を絵双六と言います。
「双六は正月の定番だったわけ? お兄ちゃんたちがしているの見たことないけど。」
百十段で出てくる双六は盤双六と言って2人で遊ぶボードゲームです。盤上に配置された双方15個の石をどちらが先に全てゴールさせることができるかを競う古い形のバックギャモンの一種です。
盤双六を雙六、絵双六を双六というそうですが、ここでは双六に統一します。
盤双六は偶然性が高いため、賭博に用いられたこともあったようです。雛飾りの雛道具の中に碁盤・将棋盤・双六盤の三面を婚礼調度のミニチュアとして並べることもありました。盤双六は上流階級の婦女子のたしなみでもあったわけです。
「双六ってギャンブルだったの。」
ここから、徒然草 百十段流ギャンブル必勝法のはじまりです。
双六の名人に、勝つ秘訣を尋ねました。
すると、「勝とうとして打ってはいけません。負けまいと思って打つべきです。どの手が早く負けてしまうかを考え、その手を使わず、一目でも遅く負けるような手にすべきです。」と言いました。
その道を究めた人の言うことであるから、自分の身を律したり、国を治めたりする方法もおなじです。
「欲を出すと良くないのね。」
麻雀なんかもそうかもしれません。手が良くないときなどは、振り込まないように回して打ち、早めに下りることも大事です。
「攻めるだけでなく、引く勇気か。」
5月11日はご当地キャラの日です。「ご(5)・当(10)・地(1)」の語呂合わせからです。
中津市には公式キャラクター「くろかんくん」がいます。ここに写真をどこからかお借りしようと思ったのですが、どうもそれが上手くない様なのです。
「くろかんくん」を使用するときには中津市役所観光推進課への申し込みが必要と書いていました。一定の条件を満たせば、どなたでも自由に無料で使用できるとも書いていました。
「難しい世の中ね。」
しかし、今回は口頭での紹介にしました。中津は「くろかんくん」だけではありません。「禅海くん」もいます。
「『禅海くん』は青の洞門の禅海和尚ね。」
- モモの一言 -