今日のブログは…。 徒然草 第八十九段

 

 今日のブログは”猫と生活”のジャンルにはふさわしくないかもしれませんが、徒然草に書いているのでご容赦ください。

 

 

「何がふさわしくないの? まさか…。」

 

 

 徒然草 第八十九段は『猫また』のお話です。猫または大別して山の中にいる獣と言われるものと、人家で飼われている猫が年老いて化けると言われるものの2種類です。今回は後者の方が問題になるのですが、前者も全然関係ないかというと、そうでもないような気がしました。

 

 第八十九段に入ります。「奥山に『猫また』というのがいて、人を食べてしまう」と人が話をしていると「山じゃなくても、この近隣でも、猫が年をとって猫またに化け人を食うことがあるらしい。」と別の人が言ったのを、行願寺の近くに住む連歌を食とする僧侶が耳にしました。

 

 

「猫は可愛い動物なんですよ。」 モモ

「分かってます。」 父

 

 

 ひとりで歩くときは用心せねばと思った矢先のことです。夜更けまで連歌をやった後、一人で帰っていたら小川のそばでうわさに聞いた『猫また』が足元に寄って来て、飛びかかり首のあたりに食いつこうとしました。

 

 僧侶は正気を失い、防御しようにも力の出せず、足腰もたたなくなりました。そして、小川に転げ落ち「助けてくれ、猫まただ。」と叫んだのでした。

 

 そうすると顔みしりの僧が松明で照らし「何かあったのですか?」と助け起こしてくれました。ずぶぬれになり這いずりながら家に帰りました。

 

 どうも、犯人は僧侶の飼っていた犬で、暗闇でも主人を察知して飛びついたという事です。

 

 何とも言えぬオチでした。

 

 

「犬と猫を間違えるなんて。」

 

 

 藤原定家による『明月記』の天福元年(1233年)8月2日の記事に猫またの容姿について書かれた記述が登場します。「目は猫のごとく、体は大きい犬の用だった。」と記されています。山の中にいる猫または猫の化け物かどうかは疑問があります。

 

 兼好さんは弘安6年(1283年)頃に生まれたとされてます。そうすると、本の好きな兼好さんのことですから、『明月記』も読んだのではないでしょうか。

 

 そうなれば、猫またが犬だったという落ちも少しだけ納得です。

 

 

「結局は、このお坊さんがそそっかしかっただけですね。」

 

 

 今日はダイハツ九州アリーナの改修工事完成記念交流イベントとして東九州龍谷高等学校と福岡大学女子バレーボール部の交流試合をhimemomo-nさんと一緒に見に行きました。

 

 私たちが知らないだけかもしれませんが、あまり宣伝はしていなかったように思います。おかげで、座って見ることができました。

 

 

「お父さんが知ったのは、スーパーにはっていたチラシだものね。」

 

 

 東九州龍谷は全九州選抜8連覇という強豪ですし、福岡大学女子バレーボール部は昨年のインカレで3位というチームです。見ごたえがありました。何とフルセットで東九州龍谷龍谷高等学校女子バレー部が勝ちました。

 

 新年度が始まったばかりで、両チームともこれからのチームですが、強豪チームにふさわしいレベルの高い試合を見ることができました。大満足の1日でした。悲しかったのは、アリーナから出た時に雨が降っていたことでした。

 

 

 

 

 

「この雨で、花見をしないまま桜が散りそうだね。」

   - ヒメの一言 -