徒然草 五十五段(夏を考えて家を建てよう)

 

 本当に変な天気が続きます。暑かったり、寒かったりで、体の調子がおかしくなりそうです。

 

 兼好さんですが、家を建てる時は、夏を主眼に考えるのが良いと言っています。

 

 鑓水(やりみず・庭に流れる小川)は、深くすると涼しさがなく、浅く流れているいるのがより涼しく感じる。などと言ってはいますが、家の中に川が流れるような家を建てる事ができる人はどれくらいいるのでしょうか。特に都会に住む人は一戸建てを建てることも困難な状況があるのが今の社会状況です。

 

 

「そんな家なんて、今は建てるのは大変よね。」

 

 

 「造作は、用なき所を作りたる、見るも面白く、万の用にも立ちてよしとぞ、人の定め合ひ侍りし。」

 

 「家を建てる時は、何の用に使うというのでもない所を造ってあるのが見てても面白く、いろいろの役に立ってよい。」という意味のようですが、そこまでの心の余裕が反映できるような家は、よほど潤沢な資金がないとできないような気がします。

 

 そういえば、父が家を建てる時、庭を造り大きな石を置いたのですが、今ではそれが手に余っています。(それほど広くない庭に石は必要はないと、今まで思っているのですが。結構邪魔です。)

 

 

「お爺ちゃんは、いいと思って石を入れたんでしょうけどね。」

 

 

 父の家は、襖を外すと宴会が可能な家の作りになっています。(食器なんかは、何組あるのというくらいあったような気がします。)色々なことが家で行われてたんだと思います。昔は、今に比べ家を建てるのも費用が掛からなかったのかもしれません。

 

 

「昔は、色々な事を家でやっていたと聞いた事があるわ。」

 

 

 色々自分の意見を述べてきましたが、昔のようなゆとりのある家は頭の中から消えてしまいました。(そんな余裕のある生活の人もいるとは思うのですが。)

 

 私は「起きて半畳寝て一畳、天下取っても二合半」で行こうと思います。それはそれできついかもしれませんが。(笑)

 

 

 引き出しを取ったら

 

 探し物があったので引き出しを取ったのですが、遠くから見ていたモモが近寄ってきました。案の定、引き出しがなくなった空間に飛び込んだモモでした。

 

 

 

 

 モモは頭から入っていったよは良いのですが、どうやって出るのだろうと不思議に思いました。すごいですね。隙間がほとんどない所を、体を入れ替えてしまいました。はっきり言ってその体の柔らかさが羨ましいくらいでした。

 

 

 

 

 

「私たちにとってこれが普通なの。」

  - モモの一言 -