徒然草 第三十一段(今日は現代語訳のみ)
雪が趣深く降り積もった朝、ある人に伝えることがあり手紙を送ったのだが、雪のことには触れずに送ったところ、返信で「この雪をどのように見るのかについて、一言も書かないようなひねくれ者の聞き入れても良いものだろうか。返す返すも残念な気持ちです。」と言っているのが面白かった。今は亡き人のエピソードであるから、こんなことでも忘れることができない。
「類は友を呼ぶ」と言いますか、兼好さんのまわりにはやはり兼好さんに似たような友人がいるのだなと感心してしまいます。
考えてみれば類友が身の回りにいるというのは幸せな事なんだと思います。
このエピソードについてですが、何とも趣があると思います。スマホ中心の現代では考えられないことだと思います。
「メールが今日降った雪の様子から始まるなんてないでしょ。」
私もメールにしたって、必要な事しか書くことはありません。(私の場合、スマホでメールを打つのが苦痛でさえあるのです。)
このような文化は手紙であればありうるのでしょうが、スマホでは考えられないことなのかもしれません。
「趣のない世の中になってきたんですかね。」
朝は寒いのですが昼間は少し暖かくなってきました。草むしりを頑張るシーズンになったと思いました。草むしりをしていると、面白いものを見つけました。
「クローバーじゃない。四つ葉はあるかしら。」
クローバーだと思いました。ここまではそこまで感じるものはなかったのです。ところが少し移動をすると、すごいクローバーを見つけてしまったのです。
シャープペンシルを下に置いてみました。どのくらい大きいかがよくわかります。どう考えても私が知っているクローバーではありません。昔、四つ葉のクローバーを探した時はそれほど大きくはありませんでした。
「この大きさ普通じゃないわね。」
こんな時はグーグルレンズに頼るしかありません。調べると、どうもムラサキカタバミみたいです。
この植物は外来種で非常に強い繁殖力を持ち、環境省から要注意外来生物に指定されているという事です。
ムラサキカタバミは種子ではなく”木子”と呼ばれるユリ科の鱗茎と同じ方式で増殖するので、完全駆除するためにはいちいち根を掘り返す必要がある厄介者だという事です。草むしりに暗雲が立ち込めてきました。(笑)
気長に頑張りましょう。
「草むしり大変ね。」
- モモの一言 -