皆様、お久しぶりです。自分のブログは更新していませんでしたが、皆さんの話題には最低限ついていこうと、他の方達のブログを拝見して、サブスク堂もANA機長の素晴らしいダンス(ダイナマイトも阿修羅ちゃんも)たっぷり・どっさり見させていただきました。

 そして、いよいよ第三弾の単独アイスショーのチケット抽選の申し込みが始まりました。いよいよチケ取りだと思うと、普段からマイペースでのんびりしている私が、不思議とメラメラしてくるんです。私は、『プロローグ』も『ギフト』も抽選に外れているので、今度こそと意気込んでいるのですが、相変わらず厳しそうですね。私は、神奈川県民なので、横浜公演が最も望ましいのですが、そうも言っておられません。佐賀公演は諦めざるを得ないのですが、今回の埼玉公演も、もちろんエントリーしました。皆さん、頑張りましょう!

 

 当初、私は羽生さんの単独アイスショーについては、単純にトークを交えながら、休憩をはさみながら、いくつかのプログラム(新作も含めて)を順番に滑っていくという、ありふれたイメージしか湧いてきませんでした。けれど、ふたを開けてみると、「プロローグ」にも「ギフト」にも、明確な制作意図がありました。

 とくに『ギフト』は「IceStory」と銘打たれた第一弾であり、人間の二面性や苦悩・孤独といった、かなり普遍的なテーマを主題にすえた物語であり、その物語の執筆者が羽生さん自身であったことに、驚かされました。なぜなら、それは原作のない物語を、自らの体験も踏まえつつ一から創りあげる作家・脚本家のような仕事に取り組んだということだからです。さらに、様々な音楽家や楽団、舞踊集団の方々の協力を得ながら、彼の書いた脚本を氷上で如何に総合的に表現していくかを考える舞台監督のような仕事をも、自ら引き受けて、実現させたからです。その創造性、そうした新たな挑戦をやりきる勇気や強靭な意志に、私は深い敬意を感じました。

 武部聡志さんやMIKIKO先生のインタビュー記事などを読むと、羽生さんに「新たなエンターテイメントの可能性を強く感じている」と発言されており、彼に強い期待をかけていることが分かります。先ほど述べたように、私は当初、羽生さんのトークとスケートが身近に見られる、アットホームな雰囲気の単独アイスショーをイメージし、そういうのでもいいのになという気持ちもありました。でも、羽生さんは、そういう小ぢんまりしたアイスショーの枠内に収めておくことのできないほどの創造的な力量と情熱にあふれていて、まだまだやれることは何でも精一杯やろうとする若さもあります。フィギュアスケーターとしての活動の範囲を、これまでの延長の枠内で十分だと思ってしまうのは、年齢からくる私の保守性なのかもしれません。

 そして、現状に満足しがちという意味で保守的な私が、羽生さんの溢れるような創造性や情熱を理解しようと、ある意味努力することで、自分自身も実は成長しているんだという実感があります。

 

 友人と羽生さんへの想いについて、「叶わぬ淡い恋心かな」「芸術品を愛でる気持ちかな」などと話したことがあります。でも、今は自分が、立ち止まって彼を「芸術品のように愛でる」ということと同時に、自分も様々な意味で、羽生さんの人生を追いつつ変わっていっているという充実感も感じています。

 

 だから、彼には深い愛情と敬意を感じますし、それゆえに、彼を大切にしたいと強く思います。生涯、彼のフイギュアスケートを愛でて生きたいし、彼のさらなる進化を応援し、彼の尽きることのない創造性に期待し続けたいと思います。

 

 羽生さんが今回のプライバシーを暴くような一部ニュースに傷つきませんように。あなたの第二弾の「IceStory」を期待し楽しみにしています。

 

 2023/09/17